Facebookのビジネス成果は既に企業戦略で決まっている


企業戦略とFacebook

Facebook活用の前に結果は決まっている

  • Facebook活用で、売れているものは、更に売れる。

  • Facebook活用で、売れないものは、売れない。

 これがFacebookの真実。つまり、あなたがFacebookなど、ソーシャルメディアをやる以前から、既に売れるか否かは決まっているということです。

 なぜ、そうなるかといえば、あくまでFacebookは道具(ツール)であり、どんな優れた道具でも、それを使うポイントを間違えれば、何も意味がないからです。

 例えば、高速道路を走るのに、豪華クルーザーを買う人はいませんよね。それは、単純かつ目に見えることだから、間違えることはないのです。

 しかし、複雑かつ目に見えないビジネスの世界では、間違った道具を選んで、成果が出ないことが往々にしてあります。

 今回、Facebookでも成果を出す為には、戦略が全てだという事実を、初心者の方にも分り易く解説します。

戦略と戦術

 そもそも、戦略と戦術の違いとは何か。私の師でもある、ランチェスター経営竹田陽一先生のお言葉を、お借りします。

  • 戦略…「将帥の術」。見えないもの。知恵。勝つための、誰と、どこで、どのように戦うか、大局的な考え。経営者が立案する。
  • 戦術…「兵士の術」。見えるもの。作業。決められたことを、手を動かし実行する。限定的な現場の行動。主に従業員が実行する。

 つまり、「Facebookをする」「チラシを作る」「名刺交換会に出る」など、具体的な行動は、すべて戦術です。そして、ツール(道具)とは、戦術と同じだと思って頂ければ結構です。

 言葉の認識を揃えた所で、次に戦略が間違っていれば、こんなに優れた戦術であっても、まったく成果を発揮できないことを、例え話で表してみます。

炎天下におでんは売れない

 例えば、真夏の炎天下の夏祭りで二つの店があります。どちらが売れるでしょうか?

戦略の間違いは戦術で補えない

炎天下の夏祭りで売れるのはどっち?

 たとえ、営業トークが上手なベテランのおばちゃんが、とても美味しいおでんを売っていたとしても、炎天下のアツアツでは、そうそう売れるものではありません。

 逆に、販売がアルバイトで口下手なお兄ちゃんでも、炎天下の中でのキンキンに冷えたかき氷であれば、なんの苦労もなく、どんどん売れていくことでしょう。
「炎天下には、ニーズのある冷たいものを売る」と決めて、無理をしなくても売れるビジネスにすることが、正しい戦略の決定です。

戦略とは字の如く

 戦略とは、読んで字の如く、戦いを略(はぶ)くこと。その究極は、戦わずして勝つこと。

  • 戦略が間違っていれば、戦術が優れていても売れない。
  • 戦略が正しければ、優れた戦術がなくとも売れる。

 現時点で、商品・サービスが売れていることは、戦略が正しい証拠です。その場合、Facebookなど、優れた戦術を組み合わせた戦略を組み、それを実行して、より大きな勝利(利益)が目指せるでしょう。

 しかし、現時点で、売れていないのであれば、どこかに戦略の間違いがある証拠です。その場合、Facebookをやる以前に、自社の戦略を早急に見直しを迫られます。

 いずれにしろ、「Facebookさえやれば売れる」という幻想は捨て、まずは自社の現状を振り返ってみましょう。

今回のまとめ
戦略の前に戦術なし

では、炎天下でアツアツおでんを売っていたならば、どうやって方向修正するべきか?続編のブログ記事は下記です。
ソーシャルメディアのビジネス活用より前に商品、地域、客層戦略