偽名や架空アカウントの確認強化?Facebookは本名登録を


Facebookの実名登録

偽名・架空アカウントチェックが始まる?

 最近、唐突にFacebookで、こんな画面が出てくる事があるようです。

Facebookで偽名架空アカウントチェック
※この画像は鬼頭あつ子さんからお借りしました。ありがとうございます。

 ある特定のFacebook友達のアカウントが実名であるか。そもそも、知り合いであるのかを聞いていますね。

 この画面、全員に出てくるわけではなく、一部の人に現れる模様。twitterのツイート検索をしてみたら、どうも7月6日の朝方から出るようになったみたいです。これは、Facebookが偽名・架空アカウントのチェックに、更に本腰を入れたとも思われます。

 ちなみに、このチェックの対象になるアカウントは、どうやって決められるのでしょう。今の所、本件について、公式の発表は無いみたいなので、あくまで個人の推測ですが、書いてみます。

偽名チェックの出現条件の推測

自動プログラム?

 以前から、Facebook がアカウントを、突然、凍結削除する事態は普通にありました。これは、なんらかの要素を分析して、一定条件に当て嵌まると、偽名や架空のアカウントと判定するプログラムによって行われるといわれています。
 今回、プログラムによって疑惑のアカウントを抽出して、実名実在のアカウントであるか否かを、今回のチェックで判定する、という仕組みになったのかもしれません。

スパム通報?

 Facebookには、任意の個人アカウントが偽名や架空のものである、とスパム通報をすることができます。それで、この通報が多いと、当然、アカウントの凍結や廃止などのペナルティにつながると言われています。

Facebook個人アカウントへのスパム通報
 今回、スパム通報を受けたアカウントについては、その実在性を確認するために、今回のようなチェックが入るようになったのかもしれません。

このチェックが始まった理由は?

 これも私の推測です。

架空アカウントの締め出し

 Facebookは、本拠地のアメリカで様々なプライバシー問題で訴訟が発生しており、どんどん個人情報の管理を適切に行う義務が増しています。

【例えば】Facebook、プライバシー問題でFTCと和解

 その中で、Facebookのスパムアプリによる情報の不正取得とならんで、架空の個人アカウントによる、情報の不正取得も大きな問題です。

【資料】Facebookで見知らぬ友達リクエスト承認の4つのリスク

 実際、日本でもFacebookを始めてから、電子メールに来るスパムが急増したという声を聞くことがありますが、その原因はスパムアプリ、並びに架空アカウントによる被害と思われます。

 大量に存在し、どんどん発生し続ける架空アカウントを、早々に締め出す為に、疑惑のアカウントの白黒を早期に判定する仕組みが入ったのではないかと見ています。

実名制の徹底

 社会にあるリアルな人間関係を、そのまま再現したいFacebookにとって、実名制は最重要です。偽名を使ったり、ペットやマンガのキャラクターをプロフィールに使うユーザーには、アカウント停止もあり得ることは、下記の通り、Facebookの公式ヘルプにも記載されています。

 今回の偽名チェックは、Facebookの実名制の徹底の意思の表れなのかもしれません。

このチェックの影響は?

 画面上では「友達のアカウントに影響することはありません」と書いてありますが、これはさすがにないでしょう。

 少なくとも、Facebook友達に「実名ではない」とか「知り合いではない」と報告されてしまえば、当然、そのアカウントの停止や削除につながる可能性も、あると考えるべきです。

 尚、今回のチェックによるアカウント監視の強化が、偽名アカウントに対してか、架空アカウントに対してか、それとも両方なのか。これは、今後のアカウントの停止・削除状況を見極めないと、なんとも言えません。

 また、これを受けて、Facebookで偽名アカウント狩りが始まるのか、という反応もありますが、警察にスピード違反で捕まったら切符を切られるのと同様、偽名やペンネームが発覚してペナルティを受けるのであれば、それは致し方がないと考えるべきです。

ペンネームや企業名は即変更を

 いまだにFacebookでは、実名登録ではなく、ペンネームや企業名で個人アカウントに登録してしまう人がいます。

 その場合、今回のチェックにより、いつアカウントが停止、並びに削除されるか、わからない。まさに戦々恐々の状況なのです。

 幸い、Facebookでは、本名を登録しつつも、併せてニックネームを併記する機能があります。偽名登録に該当してしまう人は、早々に本名登録に訂正した上で、ペンネームを指定してください。

【こちらで解説】実名制のFacebookでペンネーム・旧姓など別名の設定方法

 また、個人アカウントを企業名企業キャラクターなどの名前で運用してしまった人は、個人アカウントからFacebookページへの切り替えも検討しましょう。

【こちらで解説】ご注意を!Facebook初心者の中小企業のミス、ワースト3

 稀に、目的を果たす為であれば、Facebookのルールを破ってもいいという言動をするコンサルタントがいますが、とんでもない間違いです。Facebookというプラットホームを使う以上、そこで定められたルールの厳守は当然のこと。それが守れないのであれば、使うべきではありません、

 堅苦しいようですが、定められたルールは、正しく知った上で、それを守る事が基本。特にビジネス人は、清く・正しく・明るく、Facebookを使ってください。

今回のまとめ
Facebookは実名登録しかあり得ない