試算してみた/tsuがFacebook級のSNSに成長したらボロ儲けできるか?


tsuは稼げるかを検証

ギラギラ系の方々に大人気のtsu

あの与沢翼も大注目だという、稼げるSNSの「tsu」(ツー じゃなくて スー と呼ぶらしい)なるものの”ご立派”な紹介が、Facebookのニュースフィードに毎日のように流れてくるようになりました。
なんでも、広告収入の9割を、まったくのマルチ商法形式でユーザーに還元。今までに無い、大盤振る舞い、かつ大判小判がザックザクのSNSですって。

Facebookでは、「年収1000万円も夢じゃない!」的な雰囲気にて一部で大盛り上がりです。

では、実際、どれくらい稼げるんでしょうね。試算してみましょう。

Facebookに置き換えて計算

今回は、tsuが流行りまくった末、世界最大のSNS、Facebookに置き換わったとして、計算してみます。計算の論拠は、下記の記事データを使います。

Facebook、モバイル広告が好調で過去最高の増収増益(ITmediaより)

Facebookの2013年の売上は78億7000万ドル。
日本円で9287億円。tsuだと、その9割の8358億円がユーザーに還元されます。なんでしょう、お金の匂いがプンプンしますね。

さて、ユーザー数ですが、月に1度アクセスするユーザー数は12億3000万人。
8358億円もの大金をユーザー数で割ると、ユーザー一人あたりの年間収入が出てきます。
きっと、レクサスは無理でも、マークXが買えるくらいの数字にはなるんでしょうね。

では、ポチッと計算。

 

収入680円

あれ、おかしいな。もう一度。

収入680円

あれ、あれ、おかしいな。も、もう一度。

収入680円

うーん…

tsuは吉野家で、牛鮭サラダ定食を食べてお釣りが来るくらいに稼げる、素晴らしいSNSです(棒読み)

親玉になれば稼げる?

きっと、この試算だと、マルチ商法はネットワークの頂点に立つ親玉になれば稼げるから!という人もいると思いますので、親玉で、どれくらいになるのか試算してみましょう。

tsuは自分を親玉に見て、子(2代目)、孫(3代目)、ひ孫(4代目)までの広告収入が得られるらしいです。なので、下記の仮定条件で試算します。

  1. 自分から孫までが、必ず50人をtsuに勧誘できる
  2. 1人680円の年間売上を、tsuの配分で振り分ける。

ちなみにこの計算だと、それぞれの階層ごとのグループ人数は下記の通り

  • 親(自分) 1人
  • 子 50人
  • 孫 2500人
  • ひ孫 125000人

総計12.8万人を擁する、秒速1億円くらい稼げそうな、ナウでヤングでビッグバンなグループですよ。では、この条件で実際に計算。ポチッとな。

収入334万円

頑張って、12万人以上を集めても、地味なサラリーマンの年収に届きませんか。そうですか。

ちなみに、ググってみると、マルチ商法の某大手で、300人グループに集められれば、年収1000万円になるって書いてありましたよ。
“全て”を省みず、お金の為に目一杯に頑張るなら、そっちの方が、まだマシなんじゃないでしょうか、と思えるのが不思議です。

「流行ってから」で良い

ということで、tsuでボロ儲けしてレクサスを買いたいとか、家のローンを返済したいとか思っている人は、超ハイグレード級の「イバラの道」ですが、きっと優秀なM属性の方であれば、出来るかもしれませんね。頑張ってください。

尚、普通にSNSをしているだけで、吉野家の牛鮭サラダ定食。ちょっと、上手くいけば、家族で年1回、スシローに行けるくらいのお小遣いが貰えるかも?
そう考えるなら、tsuもありかなと思います。
が、まずはFacebookの様に、大企業がバンバン広告を出したくなる、会員数がバンバンのSNSに育ってから、の話ですね。

とりあえず、個人的には、tsuが国内1000万人越えたら、本気出します。それまでは放置、という結論。

あと、「チャンスの神様にはうしろ髪は無いよ!」と言い煽る人の後ろには、死神が付いていることが多いので、くれぐれもご用心頂き、皆様、良い年末をお迎えください。

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