Facebookは簡単に儲かる、の嘘


漫画で伝えるソーシャルメディア
最近、「Facebookで楽して儲かる!」的な情報商材も増えてきました。
確かにFacebook活用した結果として、売上アップに繋がる事実はあります。が、「Facebookさえやれば儲かる」というのは、甚だしい勘違いなので、もっと本質を大切にしましょう、というお話です。

幻想ではなく本質を見つめてみませんか

誰もが「魔法のツール」が無い事を知っている

「Facebookを活用して、着実にお客様との関係性を構築すれば、儲かる」が正しい解釈。

Facebookで儲かる」は、「先物取引で儲かる」「壺を買えば儲かる」と同じく、嘘。

世の中には、新しく出たものや、中身がよく分かっていないものを、さも魔法のツールの様に祭り上げて荒稼ぎをする悪い人達が居ます。実際、Facebookでも、そういう話が出てきています。しかし、その話に乗ってしまうのであれば、それは顧客側にも責任があります。

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「世の中、楽をして成果が出るものはなく、努力の積み重ねて成果に繋がる」と、社会人であれば誰しもが知っている事。
Facebookやgoogle+などなど、一見、凄そうに見える、ソーシャルメディアの世界でもそれは当然の事です。

楽して儲かる「魔法のツール」など、世の中にはありません。

SNSは「効率的に手間を積み重ねる」ツール

Facebookを始めとする、人と人の繋がりから成るソーシャルネットワークとは、「手抜きして儲かる」ツールではなく、「効率的に手間を積み重ねる」ツールです。

そもそも、人との「交流」には、時間や思考を消費する「手間」の側面がある事は、揺るぎ無い事実です。しかし、この手間を積み重ねる事が、信頼性や共感という成果に結びつきます。

Facebookを始めとするソーシャルメディアが出る以前は、交流は、距離と時間という要因で、積み重ねる機会が得難いものでした。

しかし、ソーシャルメディアの出現で、世界のどの場所でも。早朝だろうが夜中だろうが時間も構わず、友達にコメントをすれば、友達も好きな場所・時間にコメントを返してくれる。
また、今まで「企業」と「お客様」の間に在る大きな壁も、「企業の中の●さん」と「お客様の●さん」という、人間的な暖かい交流が、いつでもどこでもできる。画期的な世の中に変わりました。

但し、「交流は手間」の原則は何も変わっていない事は、見逃してはいけません。

交流の「効率化」は慎むべし

ソーシャルメディアで、交流が容易になるとは、手間の積み重ねが効率的になった事ですが、交流そのものを「効率化」する事は絶対に慎むべきです。

例えば、twitterの投稿をFacebookに自動投稿する人が居ますが、他人がそれを見ると、
「この人、Facebookでは交流する気が無いんだ」
と判断して、どんな良いツイートでも、いいね!やコメントする気を無くします。

また、どんな内容の投稿でも、内容お構いなしに全て「いいね!」だけを猛烈に返してくる人は、
「この人、ただ機械的に、いいね!をしているだけなんだ」
と思われ、いいね!をしていても、相手の心に届きません。

更に、Facebookページなどで、お客様からのコメントに対して「●様、ありがとうございます。今後とも弊社にご愛顧の程を宜しくお願い致します。」と、コピペの定型文を返しているだけだと、
「この企業は、担当者が機械的に対応しているだけで、お客様と向き合う気が無いんだ」
と思われ、お客様の支援は得られません。

交流に至るまでの過程を効率化する事は大いに結構ですが、「交流」そのものを効率化してはいけません。

ソーシャルメディア上の交流とは、短文であったとしても、相互の感情が交差する「対話」なのです。
阿修羅像

ITが進み、技術から「心の時代」に

ITが進み、我々は昔のようにHTMLを覚えたり、面倒なパソコンの設定を覚えたりせず、文字入力程度ができれば、やりたい事はできるようになりました。

そして、物質的な豊かさが飽和し、ITが進んだ結果、ITの世界で求められるのはパソコンの知識や技術ではなく、人との人との「」の繋がりです。

南方マンダラ

Facebook活用で儲かっている達人を何人も知っていますが、彼らは、何よりも繋がりを大切にして、毎日、欠かさずにリアル&ソーシャルで「積み重ね」をしています。

どんな遠大な道程でも、一歩一歩の歩みがあれば、到達できます。

くれぐれも「魔法のツール」に惑わされず、「心」という本質を意識しながら、着実に積み重ねをしてくださいね。

今回のまとめ
交流は効率化させず、確実に積み重ねよう

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