日本人の6.5人に1人がLINEを使っている?
LINE登録ユーザー数が世界4,500万人・日本2,000万人を突破!― LINEは新しいステージへと進みます―より
いつの間にか、スマートフォンアプリのLINEの利用者が、2000万人を超えました。しかも、このLINE、一年前には影も形も無かったのに、1年で2000万人!
尚、2012年内で、総ユーザー1億人。国内ユーザー4000万人が目標だそうです…
やっと、TwitterやFacebookが分かり始めたのに、LINEって何だ?とお思いの中小企業の経営者の方々にLINEの特徴と、ビジネス活用の可能性について簡単に解説します。
LINEでなにが出来るの?
無料で電話できる
友達同士でスマートフォン同士で無料で電話ができる(但しデータ通信料は発生します)。これはSKYPEと一緒です。
可愛くチャットができる
SKYPEと似たような機能のLINEなのに、なぜここまで大爆発したかといえば、LINEではトークと言われる、チャット機能が好評だからです。
これは実際のやりとりの一例。右側が私、左側が友人です。
LINEのトークでは、テキストだけでなく、スタンプと言われる、様々なイラストなどによる感情表現ができます。これが非常に楽しい。
もともと、若い人を中心に、絵文字などが流行している日本ですから、ここが受けて、あっという間に広がりました。
また、特定の友達とだけグループを組んで、ワイワイとやり取りをすることも出来ます。
その他、写真や音声の添付や、位置情報の添付など、便利な機能がコンパクトに詰まっています。その辺りは、下記をご参考に。
大企業からお得もクーポンも
LINEでは、基本的に友達との交流ツールですがローソンやすき家など、大企業がスポンサーとして参加しており、こういったクーポンが発行されたりしています。
どの層が使っているの?
いわゆるギークな方よりも一般の方たち、そのなかでもコミュニケーション欲求の高い女性の方に多く使っていただいています。また、グルーピングをしていく力というところでは、学生の方が強い傾向がありますので、高校生や大学生、またその年代の女性が中心になって、口コミで友人をLINEに連れてきてくれている状況がありますね。
Facebookよりも若くて、女性が中心と言えそうですね。
LINEって伸びるの?
一年で、0→2000万人という実績からして、今後も伸びるでしょう。
また、LINEでは「ホーム」「タイムライン」という、Facebookと似た機能も実装されます。この先、Facebookと競合しながらも、スマートフォンの拡大とともに、日本のSNS人口を増やす原動力になるでしょう。
[資料]「LINE」にソーシャル・ネットワーク性を強化、新機能「ホーム」「タイムライン」を発表
商売に使える?
ずばり、中小零細企業・個人事業主のビジネスには使えません。
第3条(禁止事項)
(5)当社の事前の同意を得ずに営利を目的として本サービスを利用する行為、異性との出会い、交際等を希望することが主な目的と認められる行為、その他本サービスが予定している利用目的と異なる目的で本サービスを利用する行為。
この通り、商業利用は、正式にNAVER社と契約をしない限り使えません。つまり、お金を払わずに、下記の行為をするのは全部NGです。
- 勝手にLINEの企業アカウントを作る
- お客様の問い合わせ窓口として、企業アカウントを提示する。
- 個人アカウントでも、宣伝広告や売り込みを行うのは駄目
では、企業がLINEを使うために、いくら掛かるかといえば、こんな感じ
■企業向け「LINE公式アカウント」について
LINE公式アカウント:初期費用200万円、月額150万円~
スポンサードスタンプ:1,000万円
初年度のコスト2000万円。この時点で、中小零細企業は諦めるしかありません。
また、LINEの収益モデルも、豊富な会員数を元にした大企業向け広告モデルで、それはマスメディアに近いものです。当面、中小零細企業に、その裾野を広げることは無いと推測します。
無理に商売に使っちゃ駄目?
ここまでLINEが話題になると、「脅威のLINEマーケティング!」とかいって、企業アカウントの開設や、誰でも彼でも友達にした上での広告の送りつけ行為など、バリバリ規約違反を薦める輩も出てくると思いますが、運営のNAVER社から厳しく取り締まられる予感なので、止めましょう。
LINEをやるのは無駄なの?
LINEは、リアルな人間関係を重視している、狭くて密なSNSです。つまり、本当の友達との交流が基本です。
つまり、「お店とお客」という商業関係の利用は禁止ですが、「自分と友達」という関係性において、その友達がお客様でもある。こういった場合は、当然、問題ないものと考えます。
ですので、リアルで親密な人間関係が出来ていて、同時にFacebookを使わない友達であれば、その交流ツールとして、LINEは有意義なツールでしょう。
また、企業アカウントとしてはNGですが、あなた個人としてLINEのIDやQRコードを、名刺に書くのは問題ない範囲と思われます。
ちなみに、今、日本で最もLINEで成果を上げている業界は、夜の街のお姉さん達という噂も、実際に聞きますが…(笑)
LINEは年齢構成がFacebookよりも低いという特徴もあるので、以前にブログに書いた血縁を主体とした、小さなコミュティを、孫たちを含めて構築するツールとしても有効でしょう。
先走らないように!
こういった流行のソーシャルメディアが出てくると、直ぐに飛びついて「先行者利益」を確保したい方々が多くでてきます。
ここまで書いた通り、LINEは中小企業や個人事業主のビジネス活用には縁遠いツールですので、くれぐれも無茶な事をしたり、先走ってダマされないようにしてください…。
それよりも、しっかりと繋がるべき人達との信頼関係を深めて、その交流ツールとして、FacebookなりLINEなりを上手に活用しましょう。所詮、LINEもツールなのですから。
今回のまとめ LINEではリアルな友達と交流を楽しむ場
資料:LINEカンファレンス「Hello, Friends in Tokyo 2012」レポート
関連:ここ最近、ソーシャルメディアに振り回されて疲れてきた人へ