日本のFacebookに必要な小さなコミュニティ


小さな縁

 何かとビジネス活用について語られることが多い日本のFacebookシーン。しかしながら、企業だけでなく、普通の人達が、ビジネス抜きで、日常的に使わなければ、真の一般化とは言えません。
 そんな中、先日、非常に面白い話を聞きました。

親戚FBグループが面白い

 これは、広島でぞっこんイカ本舗の笹井理子さんから、お聞きした話。笹井さんは、Facebook のグループ機能を使って、親戚が集まるグループ「笹井家グループ」を作られているとの事。

 田舎に住んでいる、おじいちゃん・おばあちゃん、日本全国に散らばる、その息子・娘達。それらをfacebook のグループ機能で結びます。 そして、孫が生まれた事や、家族で旅行に来た事など、毎日のちょっとした幸せを、気軽にfacebook 上にアップ。
 すると、自分の子供や孫の様子がわかるので、 田舎のご両親も喜んでfacebook を使います。

 また、大人になると、兄弟間の付き合いは、年末年始・お盆など、かなり限定されていたものが、facebook を通して、日常的に親戚同士の交流ができる。
 親子関係も、兄弟・親戚関係も、どんどん、疎遠になっていく、社会構造は寂しいものでしたが、再度、親戚が血のつながりを、無理なく、日常的に再認識できる。これは非常に、大きな意味をモチます。

 また、実際、この親戚グループはやってみると、とても楽しい!と、笹井さんは言われていました。

小さくて大切なコミュニティ

 ビジネス を目的としない普通の人達がFacebook を当たり前のようになる為には、一般の人がFacebookを使う、大きなメリットがなくてはなりません。それは、個人がリアルに持っている大切な繋がりと交流が、時間と距離を気にすること無く、Facebook上で出来ることに他なりません。

 具体的なに、家族、親戚、同級生、サークル活動などの、今迄に所属してきた、数人から数十人で構成される小さなコミュニティの再現であると考えます。それらが忠実に再現された時、郵便や電話と同じく、Facebookは交流の社会的なインフラとなります。

 実際、欧米やアジアなど、facebook の普及率が非常に高い地域では、情報インフラではなく、社会インフラとして機能しているのです。

社会インフラ化への課題

 日本でFacebookが、社会インフラになる為には、3つの課題があります。

  1. 先ほどの親戚グループのような、facebook は、既にある大切な人達との繋がりを、更に温かいものにするという事実を、より多くの人達に知って貰う事
  2. 各地方で行われている、行政系の市民講座や、地域のパソコンスクールなどで、身近な人と縁を深めるためのfacebook 活用の操作指導が、日常的に行われる状態になる事
  3. 見知らぬ友達リクエストを送りつけてくる、業者の 友達リクエストは承認しない。など、ソーシャルネットワーク上のトラブルを防ぐ為のリテラシー教育の骨子が定められ、しっかり消費者に普及する事

 特に、リテラシー教育部分は、民間だけでなく、行政も世界的にソーシャルメディアの情報インフラ化が避けられない流れであることを理解して、官民が一体となって、Facebookだけでなく、ソーシャル全般に対するリテラシー教育が行われる事が望ましいと考えます。

ぜひ、小さなコミュニティを

 まずは、現存する、家族・親戚・クラスメイト・サークル・仲良し友達など、本当に大切な人と繋がり、暖かい交流を深める、 誰にも邪魔をされない小さなコミュニティ作りを、お勧めします。
 それは、きっと、あなたの日常に、沢山の小さな幸せを運んでくれます。

 「大切な人を 誰よりも大切に」。 Facebookの交流の大原則は、この一文が全てです。

今回のまとめ
あなたに必要な小さなコミュニティを作ってみよう