Facebookのビジネス活用は新規よりも既存顧客とつながるべき


新規狙いでいいのか?

 今、企業のFacebook活用では、一生懸命になって新規顧客を獲得しようとしている、お店や企業が多いように見えます。
 地域に根ざした、特に中小企業や店舗が成果を出すには、既存顧客(友達)が先です!という解説を、分り易い図解でしてみます。

Facebookは繋がりがあってこそ

二軸四面。最初はどこ?

新規顧客と既存顧客のマトリックス

  1. Facebookの活用の有無
  2. 人間関係の濃淡

 以上の2要素で四面のマトリックスを作ります。
 Facebookを活用して、この四面の全面をとるのに、まず最初に攻めるべき面はどこでしょうか?

最も多い失敗事例

新規顧客と既存顧客のマトリックス

 現在、Facebookなどで見かけるのは、これ。企業が、信頼と人間関係ゼロの状態から、繋がりを持とうととする構図です。無から有を生む事は、とても非効率で、実際にFacebookで成果が出ていない企業ばかりです。

 実際、お金を掛けてFacebook広告を打っても効果は出ません。それが有効なのは、既にブランドと信頼を持っている大企業だけです。

 信頼も知名度もない中小企業が、まったくのド新規狙いで、Facebookを使うのは、生産性や時間効率の点からも、かなり非現実的な話です。

Facebookで友達をコミュニティ化

新規顧客と既存顧客のマトリックス

 てっとり早いのは、当然、人間関係(つながり)があって、Facebookもやっている人達と、リアル&ソーシャルで交流する事です。
特にイベントや勉強会などを定例開催して、リアルとソーシャルを交互に回していけば、どんどん仲良くなります。

FacebookコミュニティにFacebook外の友達を巻き込む

新規顧客と既存顧客のマトリックス

 イベントを何回か開催して、リアルもソーシャルも盛り上がってきたら、Facebookをやっていないが、仲の良い友達を巻き込みます。
Facebookをやっていない人でも、「あなたの友人のAさんもBさんも来てますよ」と誘えば、案外、簡単に来てくれます。

 そして、その場が楽しく、なおかつ、周りの知人の多くがFacebookをやっているのであれば、その人も自然とFacebookを始めてくれますよね。

友達の友達が、リアル&ソーシャルで自然と巻き込む

 

新規顧客と既存顧客のマトリックス

 

 更に 定例化イベントが盛り上がっていけば、参加者がFacebook上だけでだなく、リアルな会話の中でも、そのイベントに対して「参加者の友達」を誘う流れが自然発生し、どんどん加速します。

全てを飲み込み、大きなソーシャル&リアルのループが完成

新規顧客と既存顧客のマトリックス

 それは、巻き込みがどんどん発生する、台風のような強力な渦巻きとなります。

 こうして、最初の課題であった、2要素4面、全面の獲得が完成します。


繋がりを生むのは繋がりである

 企業がFacebookを広告宣伝媒体だと思っている限り、成果は殆ど得られません。

 ソーシャルネットワーク人の繋がりによって構成される以上、まず企業は、現存の「繋がり」がどこにあるのかを明確にした上で、Facebookなどを使って、より信頼関係の強化を行っていくべきです。
 そもそも、既存顧客を大切にできなければ、新規顧客が定着する筈もありません。

 無いものねだりでは、何も進まない。まず、今、自分の持っているものから見直す。これは、ソーシャルメディアだけでなく、 世の中の真理ですよね。

 ぜひ、つながるべきお客様やファンを最確認して、企業にもお客様にも意義のある交流対話を深めてください。

今回のまとめ
Facebookでは幻想の新規よりも、現実のお客様から繋がりを広げる