人間は恨むからこそ恨まない。SNSで他人を攻撃せず解決する方法


ソーシャルネットワークで増加する炎上

 最近、特にTwitter などで、SNSでの炎上事例が絶えません。

 ある賛否が別れる出来事があった時に、それについて反対の意見を述べて議論をするのは良いこと。しかし、全くの無関係な人が、情報もよく読まず、煽るような反対意見を述べ、それがソーシャルメディアで、更に無関係なのに煽る人間を呼び寄せて、大炎上。これは宜しくありません。

 少なくとも、この記事を読んでいただく皆様には、扇情的な流れに飲まれて欲しくない。しっかりと事実を見極める。その上で、適切かつ、トラブルに巻き込まれる事のない、ソーシャルメディア運用をして頂きたいと思っています。

 今回は、注意や意見など、相手にとって「攻撃」と取られかねない言動について、留意点を書きます。

黒い炎は燃やさずに

攻撃の主成分は嫉妬・妬み・恨み

人の悪口を言うと、自分が一番損をするので、人の悪口を言ってはいけない

 誰しもがマナーとして言われていることです。この部分は、特に実名制Facebook においては守られており、あからさまな悪口で喧嘩や炎上が発生することは、少ないように感じます。

 しかし負の感情に基づく言動がないかといえば、そうではありません。

 例えば、社会的な不祥事があった場合に、それに対して加熱した意見が資料のリンク付きで投稿され、さらにその加熱ぶりが広がる。こんな、炎上という状況に陥ります。
 しかし、信用出来るのか分からないような、怪しい情報元をそのまま鵜呑みにしたり、果ては、情報元を全く読まず、加熱している人の書き込みだけを見て、攻撃的な言動に至る人が多い現状は、非常に問題だと考えます。

 これは重要な事象であるほど、正しい議論が必要であるのに、間違った認識と、怒りをを広げて、それが、ナウシカの王蟲の大群の様に押し寄せて、結果として物事の解決を妨げる。

 それ以上に、もっと根本的な問題は、一度、感情的な対立に陥ると、道理の正否に関わらず、物事が解決する余地を無くしてしまう事です。

 こういった、ソーシャルメディアで、扇情的な流れが発生してしまう理由は簡単です。しかし、多くの人が、それには気付きたくない部分でもあります。それは、成功者や金持ちに対する、嫉妬妬み。もしくは、自分が否定された事に対する、恨みです。

 普段、羨ましいと思っている対象者や、自分への否定勢力が不祥事などを起こせば、それに対して、社会正義道理という、絶対に反撃ができない武器をもって、一方的に口撃する事で、自分の溜飲を下げて、思い通りにならない世の中とのバランスを取る。

 これは、多くの日本人が、普通に行っている行動だと感じています。

自分に嫉妬や妬みがある事が前提

 とはいえ、他人に嫉妬や妬みを抱かず、完全無欠な聖人君子になれ、というのは無理な話です。

 今これを書いてる私も、全く価値観が理解ができないのに、金銭的に稼いでいる人を見ると、ブログ記事で叩き落してやろうか、という黒い心が芽生る事が、度々あります。

 人によって大小の差はあれど、劣等感などからの妬み嫉妬心は、誰しも持っているのでしょう。

 ここで重要なのは、何かに対して、否定的な意見や注意などの、攻撃的な言動をしようと思っている時は、多くの場合、その根底にあるのは、自分の嫉妬・妬み・恨みから、相手を攻撃をしようとしている、という事実に気付くこと。

 もしあなたが、否定的、もしくは攻撃的な言動をしたいと思った時には、その事象について、自分の黒い心から攻撃したいと思っている部分と、本当に道理として、注意や意見をしなければいけない部分を明確に分けるべきです。

 その上で、人の受け売りではなく、きちんと冷静に事実も確認をした上で、当事者だけでなく、衆人の目に触れても納得をしてもらえる、筋道の通った、意見や注意を述べなければなりません。

 

罪を憎んで人を憎まず

 自分が間違っていると思う道理には、きちんと正しい道理をもって対応しなければいけない時もあります。

 しかしそれが、相手への嫉妬心憎しみから生まれた攻撃であれば、相手は防衛の為に更に反撃して、心理的な敵対関係が完成します。この状態になると、どんなに正しい道理をもってしても、解決ができなくなります。

 自分に、相手に対するの黒い心を持っている事を前提として、それを自覚して、分離をさせて上で、正しい道理をもって解決や交渉を持ちかけれて始めて、相互理解からの解決という芽が出てきます。まさに罪を憎んで、人を憎まず

 心情的に、人を攻撃したくなった時こそ、自分の嫉妬や妬みを自覚して、建設的な対話を行いましょう。

今回のまとめ
攻撃的な言動は、自分の負の側面から発生していないか確かめる

PS.私も気をつけます…


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