世界の山ちゃん=幻の手羽先!中小企業の弱者の商品戦略は一点突破


世界の山ちゃんといえば

儲かる企業には看板商品

 経理環境が厳しくなる中、経営が厳しくなる企業と、好調を維持している企業。二極化が進んでいます。今も好調な企業は、当然、売れる看板商品を持っています。
 看板商品とは、同業他社と比べて、大きく差別化されたもの。そして、顧客へのインパクトが強く、結果として、顧客の来店・購入を促す商品やサービスですね。

 FacebookTwitterなどの、ソーシャルメディアをやる以前の、根本的な課題。その商品戦略の重要性を、師匠の竹田陽一先生のランチェスター経営の要素を織り交ぜながら、解説の4コマ漫画も含めて説明します。

一点突破が中小企業の商品戦略の基本

売り上げを作るのは定番商品

 上の漫画の補足をします。

 コメダ珈琲店シロノワール世界の山ちゃん幻の手羽先も、お客様の新規来店やリピートを促す、大きな動機となっています。しかし、売り上げの構成比から見れば、おそらくは、それらが寄与しているのは、その一部でしかありません。

 コメダ珈琲店の売り上げの多くは、コーヒーなどの飲料部門が作っているでしょう。世界の山ちゃんの売り上げの多くは、手羽先以外の料理と、何よりもビールやお酒などの飲料が大きいでしょう。

 ここで重要なことは、それぞれに役割が違うこと。看板商品が果たす最も大きな役割は、お客様の集客です。次に売上への貢献になります。定番商品の役割は、売り上げの構築。このどちらかが欠けても、企業の経営効率は、目に見えて悪くなります。

 先鋭的な看板商品と、安定の定番商品。この二つが、タイヤの両輪となることが、企業経営の安定に欠かせないという事例です。

看板サービスでも良い

 看板商品の役割は、顧客の集客。つまり必ず、”売る商品”である必要はありません。看板サービスでも良いのです。

 関東以外の方だとご存じないかも知れません。例えば、関東を拠点とする、喫茶室ルノアールという、喫茶チェーン店があります。ルノアールの看板サービスは、ゆったり落ち着いた雰囲気の店内で、電源公衆無線LAN が使える。
 そして、長居をしても、追い出されるどころか、時間が経つとお茶お水を、率先して、提供してくれて、実に居心地がいい。

喫茶室ルノアール

 こうなると、普通に出先での打ち合わせに使います。また、外出先で会議や営業資料の作成に困ったら、とりあえず近場のルノアールに行けばいい、という行動パターンになります。(実際、私もそうです)

 今では、出先での無線LAN や、電源の貸し出しなども、スターバックスやマクドナルドが実施。当たり前になりつつあります。しかし、ルノアールは、それを先駆けて行い、看板サービスとして確立。

 その結果、東京の多くのビジネス人を中心に
「パソコンの作業や、込み入った打ち合わせは、近場のルノアール」
という信頼と、常連顧客を獲得しました。

まず1点突破を

 中小企業が、飛ぶように売れる看板商品を、いくつも持つことは難しいでしょう。

 しかし、たった一つでいいので
『◯◯といえば、絶対に◎◎』
とお客様に言われる、圧倒的な看板商品看板サービス。これらの確立が絶対に必要です。

 さらに、きちんと定番商品と繋がることで、企業経営は安定します。

 まず弱者の商品戦略一点突破
 脳みそに大汗をかきながら、あなたの会社のすべてが表現された、何よりもお客様が喜ぶ、素晴らしい商品・サービスを世に送り出しましょう。

今回のまとめ
圧倒的な看板商品サービスが企業を変える