いいね!連打は逆効果。日本人だからこそ残心の心構えを大切に


いいね!連打

いいね!の後に残心を

最近、日本各地のFacebook セミナーで、とんでもない事を教えている人もあるようです。

例えば、Facebook では、何でも、いいね!を押して、いいね!数を稼ぎなさい。そんな話を聞いて、無闇やたらに、友達の投稿内容かまわずに、いいね!ばかりを押す。終いには、Facebookから、いいね!規制がかかかって、それを自慢されるような人もでている状態です。

しかし、そんないいね!を量産する行為で、あなたの友達から信頼を得られるものでしょうか?

そんな数ばかりのいいね!は止めて、日本人だからこそ武道の残心の心構えを持ちましょう、というお話。

いいね!量産は逆効果

まず、数ばかりのいいね!をすることの最大の問題は、なんでしょうか。それは、全く相手のことを考えていない点です。

ちょっと、想像してみてください。いつもあなたのFacebookのすべての投稿に、いいね!をしてくれる、あなたのFacebookの友達がいたとします。

その友達と、久しぶりにリアルで会って会話をしました。しかし、その友達は、いつもいいね!をしてくれている筈なのに、あなたのタイムラインへの投稿内容を、全く覚えていないとしたら、あなたはどう思いますか?

実際、ロボットのように、大量のいいね!をつける行為をしていれば、こういった状況が起きますよね。そして、「この人は、何らかの下心があって、いつも心にもない、いいね!をしているだけ」と思われた時点で、いいね!を押して溜めてきた、Facebook友達の、あなたへの信頼度はゼロになる?いえいえ、それどころかマイナスですよね。

友達を軽視した、いいね!の量産は、先々に全く逆効果をもたらす行為なのです。

いいね!は読んでから

いいね!は読んでから-漫画で伝えるソーシャルメディア

いいね!に必要なのは残心

日本の武道には残心という、素敵な心構えがあります。その意味は下記の通りです。

残心(ざんしん)とは日本の武道および芸道において用いられる言葉。残身や残芯と書くこともある。文字通り解釈すると、心が途切れないという意味。意識すること、とくに技を終えた後、力を緩めたりくつろいでいながらも注意を払っている状態を示す。また技と同時に終わって忘れてしまうのではなく、余韻を残すといった日本の美学や禅と関連する概念でもある。

Wikipediaより

友達のFacebookの投稿に、いいね!コメントを残した後も、その投稿に対して、相手を尊重し思いやる、残心の心構えが大切です。

例えば、友達がラーメンの写真をアップ したら、それにいいね!をした後に、

「●●さんはラーメンが好きな人なんだ。今度おいしいラーメン屋さんを見つけたら教えてあげよう」

と残心。

友達が目標を達成したという投稿に、いいね!をした後は、

「●●さんに今度会ったら、口頭でもおめでとうと祝ってあげよう」

と残心。

つまり、いいね!コメントの後に、相手への心配りを、自分の心に残しておくことです。

そうすれば、友達の投稿にいいね!をしたにも関わらず、会って話をしてみたら、相手の投稿内容をまったく覚えていないという、とても失礼な状況に陥って、信頼を失うことはありません。

残心

心の使い方が共感と信頼を生む

先程の残心に関するウィキペディアの項目ですが、その中に、こんな素敵な一文もありました。

ちなみに「躾け」とは「美しい」所作が「身」につく事を表した和製漢字である。

Wikipediaより

リアルでもソーシャルメディアでも、筋道が通った、美しい心の篭った対応は、自然と人の心を打ち、高評価を得るものです。

逆に、乱雑な心の篭らない対応を繰り返せば、本人が知らない所で、悪評価を広げてしまいます。

ソーシャルネットワークの本質は、人と人との交流。つまり、のやり取りが故に、心の使い方が大切です。

常に相手を敬い、心を配る、残心の心構えをもって接すれば、きっとあなたの友達も、あなたに心を配ってくれます。それが共感・共有となり、深い信頼関係に育ちます。

日本の武士たちは、熱い理念を同志と共有し、志士となって信念の道を貫き通しました。

激動の今、あなたが熱く理念や生き方を共感し、共に進む同志をみつける為にも、最も大切な一つの心構えである、残心を意識し、それを実践しましょう。

今回のまとめ
リアルでもソーシャルでも残心を心掛ける