あなたが伝えるべき事とは何？
企業がFacebook をビジネス活用して成果を出す為には、ファンに何を伝えるかが大事。こんなことは、ソーシャルマーケティングを名乗る全ての方々が言っていることです。
しかし、多くの企業ユーザが、ホームページと同様にFacebookページヘ商品やサービスの内容を投稿しているだけの現状。そんなことで成果が出るはずはありません。
Facebookでビジネスの成果を望む企業であるほど、Facebook以前に、より根本的なものを学ばなければいけないというお話です。
お客様の心を動かすストーリーはお客様が知っている
管理者がひたすら商売の宣伝を投稿し続け、Facebookページのファンには、いいね！もコメントもされずに、無視され続ける。そんな、お通夜のようなFacebook ページが大半なのが日本。
こんな悲惨かつ無意味な状況が当たり前なのは、多くの企業が、何を伝えれば、お客様の心の琴線に触れて売れるのか、わかっていないからです。だから、チラシやホームページを作っても効果は無し。そして、新天地を求めてFacebook を始めた所で、効果が出るはずがありません。
もし、あなたの会社の商品やサービスが売れる、お客様の心に響く「伝えるべき事」を知りたければ、率直にお客様から聞くのが一番です。
民宿コバルト荘の事例
実際にお客様の声があれば、どれだけお客様に伝わる内容になるのか。その事例として、私が沖縄に講師でいった時に、フラッと遊びに立ち寄った、沖縄県那覇市の民宿コバルト荘さんで、楽天トラベルなどの旅行系の口コミサイトのお客様の声を拾って纏めた文章を掲載します。
『安いだけではない。沖縄初の歴史ある民宿コバルト荘』
モノレール県庁前駅、那覇バスセンター、国際通り、食事処、コンビニなど徒歩圏内で近く、便利な立地！なのに、周りは閑静な住宅街で、昔からの沖縄の雰囲気も味わえる。部屋からはお隣の家の木々も見え、朝は鳥の声も聞こえます。
もともとアパートの建物を改装した３・４階の部屋の間取りは2DKのシャワー・トイレ付き。一人での利用には広すぎるくらいで、カップルや家族にもピッタリ！
キッチンには流しの他に、レンジ・冷蔵庫もあるので、簡単な自炊は可能。フロント受付を通らなくても自由に出入りでき、深夜の外出も心配なし。アパートに住む感じで泊まれる民宿。
２階はトイレ・洗面共同のワンルームで、更に格安に利用できます。
お客様からのご相談は大歓迎。パンフレットに載っていない観光スポットや、初めての人は迷いがちな交通手段は丁寧にお答えします。
話好きのオーナーなので、常連さんの中には、相談の末、そのまま沖縄に移住してしまったお客さんもおられるほど！また、オーナーは全世界を渡り歩く旅人なので、旅好きなお客様とは、色々な世界の面白いエピソードも踏まえ熱く語り合う事も。
２階の共同ワンルームと、３・４階の各戸独立の2DKと分かれることで、おしゃべり好きなカップル・ご家族様にも、一人で静かに過ごしたい方にも、様々なニーズにお答えできます。
沖縄が本土復帰した1972年に創業の、沖縄で最も歴史ある民宿として、これからも沖縄に来られる多くのお客さまを、ウチナンチューのおもてなしでお迎えし続けます。
コバルト荘がどんな民宿で宿泊することで得られるメリットは何か。具体的に書かれた説得力のある文章に仕上がりましたが、この内容は事業主が考え出したのではなく、すべてお客様の言葉。つまり、あなたの商品やサービスが売れる為の伝えるべき内容は、すでにお客様が知っているということです。
お客様から、それを聞く方法は、私の友人の販促コンサルタントの岡本達彦先生が説く、お客様へのA4 一枚アンケートを実施する事が最短です。ぜひ、本を読んで勉強してください。
岡本達彦先生のお勧め著作
今、学ぶべきはFacebook ではない
お客様の心を動かす、自社が伝えるべき事が何か。それが分かっていれば、ホームページ・チラシだろうが、Facebookだろうが、何をやっても一定以上の成果を上げることが出来るでしょう。しかし、分かっていなければ、何をやってもうまくいかないでしょう。
己が何者であるか知らなければ、他者に己を伝え、共感を得ることなど、絶対に不可能なのですから。
そもそも、Facebook とは人のつながりで構成され、共感と信頼関係で成り立つ、社会そのもの。
そして、Facebookで成果を上げる為には、世の中の原理原則。人と人の繋がりを深める思想・哲学。ビジネスの根本である経営戦略の策定など、Facebook 以外のビジネスの根底の勉強と実践が、遥かに大切です。
はっきり言いますが、ネット上でよく見るFacebook だけで儲かるという話は、全てが幻想です。
Facebook の基本的な勉強をすることは必要ですが、それ以前に、あなたのビジネスにおいて、本当に学んで実践すべきことはないのか、常に自問自答をお勧めします。
今回のまとめ お客様の声で己を知り、お客様に伝えよう