実在の一般人を騙るなりすましが急増?
こちらの記事によると、有名人ではなく、一般人がなりすましの被害に遭う知恵が増えているとのこと。
私の近辺では、まだ被害が聞こえてこないので、何らかの理由で、特定の対象を狙っているのかもしれません。
今回のなりすましは、実在する一般人を騙っているので、かなり悪質。特徴はこんな感じだそうです。
悪質なりすましの特徴
- Facebookに登録されている、実在人物の名前をかたる。
- アイコン画像はキャラクターなど適当
- 生年月日や性別などのその他の個人情報も適当
- 実在人物のFacebook友達のリストを読んで、その友達に友達リクエストを送るので、
- なりすましの対象は一般人で目的不明。とくかく機械的かつ大量に行われている
もう気持ち悪いの一言ですが、そもそも、こんなことをする目的は何でしょうね。いくつか、推察してみます
一般人なりすましの目的?
出会い系アフィリエイトや詐欺目的
非実在の美人の架空アカウントを使って、出会い系サイトへのアフィリエイトへ誘導したり、架空請求をしたりする詐欺への誘導。これまでにFacebookで一番多かったのが、このパターンですが、今回は、少し違和感があります。
なぜなら、今回のやり方はあまりにも悪質で、Facebookへのスパム報告に留まらず、警察への通報されるなど、ユーザーがシビアに対応する可能性が非常に高い。新たなネット犯罪の動きとして、警察が関心をもつ可能性もある。
悪徳だけど、安全に稼ぎたい人たちとって、リスクのほうが大きいように思います。
個人情報を抜いて名簿作り
Facebookで迂闊に友達を承認したり、身元を確かめずにFacebook アプリをやったりするような人たちは、もうすっかり、個人情報完備の名簿ができあがっていると思います。
しかし、案外と大部分のFacebookユーザーは、迂闊でない方々が多く、まだまだ個人情報がとれていない層がある。
今回、一般人のなりすましで油断をさせて友達関係を結ぶことで、個人情報を一気に抜く。
もしくは、地域や性別年齢、所属組織など、なんらかの目的で「特定層」を対象とした、個人情報を名簿化する必要があり、そのターゲットになりすますことで、それを一気にゲットしようと企んでいる?
それにしたって、先程と同様、実行するリスクが大きいと思いますが。
陰謀系ビッグデータ
これはあくまで憶測ですが…
まずFacebook には、友達ならないと取れない情報は、住所や生年月日以外に、沢山あります。
- 誰と一緒に集まるか
- 平日や休日、どんな場所に行き、どんな行動をするか
- 家族は誰で、どんな顔なのか
- 誰と仲がよいか。逆に誰と仲が悪いか
- 何を批判して、何を支持しているか(思想)
有名無名を問わず、こういったデータのすべてを、Facebook から抜き出して、個人情報と、人間相関図を、全て紐付けします。
これが出来れば、いろいろなことができます。
- 特定の権力者を篭絡したい。その権力者に、親しい関係者が誰で、どんな欲望に弱いかをリストアップする
- 特定の思想に偏ったコミュニティのメンバーや、そのコミュニティ支持者を全て洗い出し。工作を仕掛ける
ここまで来るとSF での「悪の組織の陰謀」の世界ですが、すでに科学技術はSFの世界に追いついているので、無いとはいえない話ですね…
いずれにしても、有名だろうが無名だろうが、Facebookをやっていようがいまいが、何者かの目的によっては、ある日突然、あなたのなりすましが現れる可能性は否定出来ない、ということです。
Facebookなりすまし対策
では、Facebookにおいて、なりすましの対策はどうすればいいでしょうか?
まず大切なことは、Facebookのなりすましが発生すること事態は、防げないという事実です。作れば終わり、ですからね。
となると、なりすましが発生しても、それが偽者であると、早期に自分の友達にソーシャルメディア内で知れ渡ることが重要と考えて、下記の対策です。
- 自分の周りで最も使用率が高く、最も数多くの友人・知人とつながれる、メインの主要ソーシャルメディアで公式アカントを一つ持つ(Facebook、twitter、LINE。アメブロなど)
- これが、自分の公式アカウントであり、その他の媒体は使わないと宣言。
- 同時に、もし別の媒体を使うことになる場合は、公式アカウントで告知する旨。
- 併せて、別媒体で、自分を名乗るアカウントから友達リクエストなどがあった場合、友達承認をせず、直接電話・メールで確認するか、この公式アカウントをみて、正当なものか否かを確認して欲しい旨を告げる。
自分で書いていて、随分と大袈裟なことだな、と思います。
が、なりすましを実行する側の意図や目的がわからず、いつ誰が狙われるかわからない、そういう世の中になったということですから、用心過ぎるくらいが丁度いいのかもしれません。
ソーシャルやらない宣言で大丈夫?
私はソーシャルメディアを一切、やるつもりがないから、アナログに周りに「やらない宣言」すれば、なりすまし対策になると御思いの方もあると思います。
しかし、それはやろうと思えば、案外と簡単に崩せます。Facebookを例に取りましょう。
- ターゲットの友達関係を調べる
- ターゲットの画像をパクってきて、個人情報を整え、調べた友達に友達リクエスト送る
- メッセージにこう添える「今までFacebook をやるつもりまったくありませんでしたが、時代の流れに逆らえず、一大決心をして、今回、Facebookを始めることにしました。どうか、よろしくお願いします。」
尚、このポイントは、ターゲットと頻繁に会うような友達だと、すぐにバレるので、たまにしか会わない程度の友達を中心に、送ることです。
そうすると、「◯◯さん、観念して、Facebookを始めたんだ」と普通に思う人も、当然居ますよね…。
ということで、なりすましが嫌であれば、ソーシャルメディアは嫌いで、やるつもりがなくても、ソーシャルメディア上に、最低1つは、自分の公式アカウントを持つべきでしょう。
FBで友達承認する際の注意
また、これから、名前だけ見て、「知人だ」と思える人からの友達リクエストも、注意をした方がいいでしょう。
- 名前を見て、知人だと思っても、投稿内容を見て、本人かどうかを確認する。(プロフィール画像や個人情報は簡単に偽装できます)
- 本人だと確信が持てない場合は、その人の公式アカウントを確認する。それがない場合、その人がFacebookを始めたかどうか、その人に近い身内や家族に確認する
面倒ですが、自分の個人情報を徹底して守りたい場合は、ここまで慎重にならないといけませんね。
あ、ちなみに、明らかになりすましの友達リクエストはスパム報告をして、早めにアカウントが削除されるようにしてあげたほうが、なりすましされている友達の為です。
ソーシャル時代のリスク
ソーシャルメディアをやっていてもやっていなくても、巻き込まれるリスクがある。
非常に厄介な問題ではありますが、iPhoneやAndroidなどのスマホを介して、いつまでも人間関係が繋がり続ける世の中の、避けられない、リスクとも言えます。
今回、対策を施すか否かは各自の判断ではありますが、少なくともそういったリスクが存在することは、認識しておきましょう。
今回のまとめ
自分も友達もなりすましに注意する
【追記】
今、なりすましを量産しているのは、出会い系の架空請求業者みたいですね。
▶資料:【注意喚起】Facebookで自分のニセモノが急増中 / 名前を似せて「なりすまし」友達申請しまくる
その一方で、プロフィールに名前も顔写真も使われたという報告もあります。様々な思惑で、なりすましが発生しているらしいです。お気をつけください。