2012年の最後なので
さて、この12.3%という数字が高いか、低いか。一概には何とも言えませんね。年の終わりだし、全体ではなく、年齢毎にみるとわかることもあるだろう。ということで、年齢別のFacebook登録率を久しぶりに出してみたら、予想を越える結果。
特にソーシャルメディアのビジネス活用を目的とする、中小企業の経営者の皆さんは、ご一読ください。
Facebook登録率の算出について
結果を掲載する前に、数字の出し方について説明します。
- 各年令の人口については、統計局の平成23年10月1日付けの人口推計のデータに対し、1年2.5ヶ月の移動分を加えた理論値を算出
- Facebook広告ツールを使い「日本に居住。かつ言語設定が日本語」のユーザーに絞り込んで、各年齢・性別のユーザー数をピックアップ
尚、これらの数字の出し方は「市町村単位でFacebookの登録データの性別・世代毎の統計を出す方法」のブログ記事をご参考ください。
2012年のFacebook登録率
上記の通りとなりました。 20代前半では、圧倒的に高い普及率となっています。逆に中高年の普及率の低さも目立ちます。
尚、この傾向は以前からあったものです。2012年1月に出した資料を見ると、それがよく分かります。
40代以上も伸びているのですが、それ以上に20代の伸びが、どれほど凄いかが分かりますね。
2013年のFacebookは?
それでは、2013年の日本のFacebook状況はどうなるのでしょうか。
まず、急速普及した、10代後半から30代前半までの層ですが、ここは国内3600万人を誇る、LINEと競合しています。社会インフラとしてFacebook。内々の交流インフラとしてLINE。
こんな形でソーシャルメディアの棲み分けが進むならば、まだまだ著しい成長を遂げる可能性は高いでしょう。
ソーシャルデバイド?鍵は中高年!
若者世代へ急激な普及している割に、Facebookが世間的に思ったほど影響力がないのは、中高年への普及が遅いからとも言えます。
Facebook使用可能な人口を対象に「30代まで」と「40代から」分けて、その普及率を区分するとこうなります。
Facebookの日本国内の影響力が小さく見えるのは、実質的に日本を動かす決定権と資金力(資産)を握っている、中高年層への普及が低いから、とも言えるかもしれません。
この点は、スマートフォンの浸透と、それに合わせたソーシャルメディアの普及により、押し上げられます。しかし、スマホの要素だけだと、2013年中の浸透は遅いかもしれません。
それが早まるとすれば、若者層が、世代的に社会インフラとなったソーシャルメディアを活用。全国各地で地域や社会活性などの動きを燃え上がらせて、まだまだ燃料があるのに燻らせている中高年層に火をつけていくこと。
それが、社会もソーシャルメディアも、共に良い形で急速に発展していく、望ましい形の一つなのかもしれません。
不易流行
皆さんもご体感の通り、数年で無かったものが隆盛し、有ったものが消える。昨今はあり得ないほど、世の中が急激に変化します。
振り落とされず、しっかりと流れに乗って、見極める。本質を保ち、流行に合わせる不易流行の心得を以って、大切な人達を守り、生き残りましょう。
今回のまとめ Facebookの現状を踏まえ、来年に繋げましょう