【大阪にてAIビジネスセミナー講師】第2回大阪AI経営ビジネスサミットの基調講演でE-E-A-Tを解説しました


2026年8月18日、新大阪で開催された「第2回 大阪AI経営ビジネスサミット」で、メイン講師として約1時間の基調講演を行いました。

当日は、関西の経営者・自営業者26名が受講。私を含むスタッフ6名を合わせ、総勢32名が会場に集まりました。

今回のテーマは、「AIで作るだけでは伝わらない。信頼と成果につなげるE-E-A-T活用法」です。講演で最もお伝えしたかったのは、AIで文章を大量に作れる時代ほど、企業や経営者が積み重ねてきた経験を、第三者が確かめられる根拠へ変える必要がある、ということでした。

第2回大阪AI経営ビジネスサミットで基調講演を行う坂田誠と、会場で受講する関西の経営者
2026年8月18日、第2回大阪AI経営ビジネスサミットの基調講演。関西の経営者・自営業者26名とスタッフ6名、総勢32名が新大阪の会場に集まりました。

関西の経営者・自営業者26名が参加

会場は、フィエスタ新大阪9階です。19時から開会挨拶と趣旨説明を行い、その後、私がメイン講師として基調講演を担当しました。

受講者は、関西で事業を営む経営者・自営業者26名。運営スタッフは、講師である私を含めて6名。総勢32名での開催となりました。

第1回の大阪AI経営ビジネスサミットに続き、今回も単に新しいAIツールを紹介するだけではなく、AIによって経営環境や顧客の選び方がどう変わるのかを、経営者の視点で考える時間にしました。

第2回大阪AI経営ビジネスサミットの会場で講義を聞く参加者とスタッフ
AI時代の大局観とE-E-A-Tによる信用設計を解説しました。

AIの操作より先に、時代の変化を読む

基調講演の冒頭では、E-E-A-Tのテクニックへすぐに入るのではなく、まずAI時代の大局観についてお話ししました。

AIが社会や経済をどう変えるのか。自分の業界では、顧客の情報収集、比較、意思決定がどう変わるのか。経営者は、その変化を先に読み、自社が何を変え、何を残すかを考える必要があります。

生成AIの機能は、短期間で更新されます。個別ツールの操作方法だけを追いかけても、経営の判断軸にはなりません。先に時代の流れを読み、そのうえで必要なAIを選ぶ。この順番を大切にするのが、AI経営ビジネスサミットの基本姿勢です。

E-E-A-Tは「信用の設計図」

E-E-A-Tは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4要素を表します。

ただし、私は講演で、4文字を暗記することが目的ではないとお伝えしました。E-E-A-Tは、情報を「誰が作り、どのような経験と専門性を持ち、何を根拠にしているか」を整理する、信用の設計図です。

Googleも、E-E-A-Tの中ではTrust、つまり信頼性が最も重要だと説明しています。一方で、E-E-A-Tそのものが単独のランキング要因というわけではありません。大切なのは、強い言葉で自社を良く見せることではなく、読者が主張を確かめられる状態をつくることです。詳しくは、Google Search Centralの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツ」で確認できます。

経験を検証可能な記録へ変える

多くの中小企業には、長年積み重ねてきた経験があります。しかし、その経験がホームページやSNSで、第三者が確認できる形になっているとは限りません。

「長年の経験があります」「多くのお客様に喜ばれています」「地域で選ばれています」。こうした表現だけでは、AIにも人にも、実態を十分に伝えられません。

講演では、1件の経験を次の5項目で整理する方法を解説しました。

  1. 誰が:発信者・担当者
  2. 何を:実施した行動・施策
  3. いつ:年月・期間
  4. どの条件で:対象・地域・前提
  5. どのような結果になったか:変化・測定値

この5項目が揃うと、単なる経験談が、読み手の判断に使える説明可能な事例へ変わります。

数字と出典で信頼を具体化する

数字は、大きければ信用されるわけではありません。たとえば「満足度90%」と書いてあっても、何人に聞いたのか、いつの調査なのか、質問方法は何かが分からなければ、読み手は数字の意味を判断できません。

そこで講演では、数字を書くときの「7点セット」を紹介しました。

  1. 定義:何を測った数字か
  2. 分母:何人中・何件中・何社中か
  3. 期間:いつからいつまでか
  4. 方法:アンケートやログなど、どう集計したか
  5. 条件:対象・地域・価格・施策などの前提
  6. 出典:公式ページ、記録、第三者情報へのリンク
  7. 限界:対象外、未集計、匿名化など

自社の記録だけでなく、主催者の開催報告、業界団体や専門媒体の記事、許諾を得た顧客事例などへつなげると、読み手が別の経路から確認できます。SNSも順位を直接上げるスイッチではなく、情報を発見し、再確認し、外部記録へつなぐ接点として考えるべきです。

顧客が検索結果だけでなく、AIの回答を使って会社や商品を比較する場面は増えています。だからこそ、公開ページには、主張、実績、条件、出典、更新日を、読み手が見える形で示す必要があります。

Googleは、AI OverviewsやAI Modeに表示されるための追加要件や特別な最適化はなく、通常のSEOの基本が引き続き重要だと案内しています。つまり「AI向けの魔法の文章」を作るのではなく、誰が読んでも確認できる情報を整えることが土台です。Google Search CentralのAI機能とウェブサイトに関する解説も併せてご覧ください。

参加者の反応から感じたこと

壇上から会場を見ていて、特に反応を感じたのは、Trust、つまり信用性をどこまで具体的に整える必要があるのかを説明した場面でした。

経験を書くだけでは足りない。数字には分母・期間・方法が必要で、実績には出典と限界も添える。さらに、著者や会社の情報を明示し、第三者が確認できる導線をつくる。参加者にとって、「ここまでしっかり取り組む必要があるのか」という点が、大きな気づきになったように見えました。

大阪AI経営ビジネスサミットが目指すもの

大阪AI経営ビジネスサミットが目指すのは、AIツールの使い方だけを覚える場ではありません。

AIの発展が社会や業界へ与える影響を読み、経営判断の土台をつくる。そのうえで、投資、組織、業務、教育、情報発信の優先順位を考えます。そして、参加者同士が自社の事例や課題を持ち寄り、経営者の言葉で意見を交わす。そこに対面開催の価値があります。

AIで作ることが簡単になった今、問われるのは「何を作ったか」だけではありません。「誰が、どの経験をもとに、何を根拠として発信しているか」です。

まずは、自社の重要な実績を1件だけ選び、数字の分母・期間・方法を書き出してみてください。経験を、検証できる信用へ変える。その小さな一歩が、AI時代に顧客から選ばれる情報発信の始まりです。

講師・執筆者について

坂田 誠(株式会社はちえん。代表取締役)

地方の中小企業・小規模事業者を中心に、Web、SNS、動画、生成AIを活用した販促・経営支援、研修、コンサルティングを行っています。1994年頃からインターネットコミュニティーに関わり、2010年に株式会社はちえん。を設立。全国の商工会議所、商工会、行政、業界団体などで、SNS・IT・AIを含む講師実績は1,400回以上です。

開催データと情報の確認方法

イベント名第2回 大阪AI経営ビジネスサミット
開催日2026年8月18日
会場フィエスタ新大阪9階(大阪市淀川区西中島7丁目1-1)
受講者26名(関西の経営者・自営業者)
スタッフ6名(講師の坂田誠を含む)
総参加人数32名
基調講演約1時間
基調講演担当坂田 誠(株式会社はちえん。代表取締役)
主なテーマAI時代の大局観、E-E-A-T、検証可能な経験、数字と出典、AI検索
人数の確認方法主催者・講師による当日参加者とスタッフの確認
記事情報の確認日2026年8月19日

情報源と記事の限界

  • 開催日時、会場、事前プログラムは、イベント告知ページとサミット公式サイトで確認しました。
  • 参加人数、当日の講演内容、会場写真は、主催者兼講師による当日記録と講演資料に基づきます。
  • 参加者の反応は講師による現場観察であり、アンケート集計や第三者評価ではありません。
  • 個々の参加者名、発言、業種別・年代別の内訳は掲載していません。
  • 生成AIは、講師本人が提供した事実、講演資料、写真、公開済みの公式情報をもとに、記事の構成整理と文章作成を補助しました。根拠のない参加者発言や成果は追加していません。

AI時代の情報発信とE-E-A-Tを、自社の実績に合わせて整理したい経営者・事業者の方は、株式会社はちえん。へお問い合わせください