本業で一日が終わる。売上は伸びない。新しい事業を考えたいけれど、何から始めればいいのか分からない。そんな中小企業の経営者に向けて、私が開発したのが、ChatGPTのプラグイン「戦略軍師はちえん。さんDX」です。
使い始めるときに必要なのは、立派な企画書よりも、今の会社の話です。どんな仕事をしているか。誰がお客様か。何が得意か。いくら利益を増やしたいか。AIとの会話で整理し、事業案の比較から、実際に試すためのWord・Excel・説明資料の制作まで進めます。
今回は、業績が伸び悩む名古屋の小さなハウスメーカー「はちえん。組」を設定し、銀行融資も想定して新事業を一式制作しました。何をどう作ったのか、実際に完成した資料の画像を使って紹介します。
「はちえん。組」は架空の会社です。収支・価格・件数・借入条件は今回のサンプル用に置いた仮定です。この記事は新事業の準備を行った制作事例で、実際の受注・融資・利益の実績ではありません。スライド内の人物・建物もAI生成イメージです。
ChatGPTで新規事業を考える流れとプラグインの特徴
使う流れは、「現状を話す → 案を比べて選ぶ → 試すための資料をそろえる」。難しい経営用語を覚えてから始める必要はありません。最初は「仕事はあるのに利益が残らない」「今のお客様との関係を生かしたい」という相談で大丈夫です。
プラグインは、AIに調べる順番、比べる項目、制作する資料の基準を持たせる仕組みです。「戦略軍師はちえん。さんDX」には、小さな会社が事業を考え、実行の準備まで進める手順をまとめています。経営者が、調査用、採算用、企画書用と指示文を一から考える負担を減らします。
大きな特徴は、次の4つです。
- 自社の強みと、お客様の困りごとを出発点にする。経験、技術、設備、既存のお客様との信頼を整理し、新しいお客様に届ける道も考えます。
- 方向の違う4案を、利益と負担で比べる。市場・競合を調べ、必要なお金、営業方法、提供できる件数まで並べて、選ぶための材料を作ります。
- 大きく狙う場合も、資金と止める条件を先に考える。楽観・標準・悲観の見通しに加え、売れないときの支出停止や、撤退しても残る返済を確認します。
- 選んだ案を、現場で使う資料へつなげる。企画書、営業説明、運営手順、契約条件、見積・請求、管理表、案内ページの仕様まで制作します。
「すぐに小さく試したい」会社にも、「一定のリスクを取って大きな成長を狙いたい」会社にも、目標に合わせて考えます。経営者は自社のことを伝え、選ぶべきところを確認する。調査や資料づくりをAIが支えることで、新規事業に取りかかりやすくするプラグインです。
今回の作例はCodex環境で制作しました。ChatGPTとCodexのプラグインについてはOpenAIの公式案内をご覧いただけます。本プラグインの利用環境や設定方法は、弊社のAI研修でお伝えします。
使い始めるとき、AIに何を伝える?
最初に伝える情報は、次の6つが目安です。分かる範囲から話せば、不足する条件を会話で整理できます。
- 今の仕事内容と商圏
- 主なお客様と、困っていること
- 自社の技術・経験・設備などの強み
- 現在の売上・費用・利益と資金
- いつまでに、いくら利益を増やしたいか
- 使える時間・お金と、取れるリスク
新事業のアイデアが決まっていなくても、相談は始められます。例えば、今回の条件なら次のように伝えます。
名古屋で20年、社員6人のハウスメーカーを経営しています。業績が伸び悩んでいます。施工の経験を生かし、3年後に会社全体の営業利益3,000万円を目指したいです。銀行融資も想定し、一定のリスクを取って大きく狙える新事業を一緒に考えてください。
自社で使うときは、仕事、顧客、利益目標、使える時間とお金を自分の条件に置き換えます。分からない数字は「まだ分からない」と伝え、確認するところから進められます。
忙しい社長が一人で、調査、計算、企画、資料作成をすべて抱えるのは大変です。自分の会社のことを話し、候補を見て選び、必要な資料を確認する。その流れで、最初のお客様に提案する準備へ進みやすくする。それが「戦略軍師はちえん。さんDX」の使い方です。
新規事業の制作事例:20年続く住宅会社「はちえん。組」
今回の会社は、名古屋で20年続く、社員6人のハウスメーカーです。施工の経験と地域の信用はある一方、収支がじりじり悪化している設定にしました。
| 項目 | 今回置いた架空の条件 |
|---|---|
| 本業 | 戸建て住宅の建築・改修。社員6人。 |
| 年間の収支 | 売上1億8,000万円、営業赤字720万円。 |
| 資金・借入 | 現金4,000万円、既存借入6,500万円。 |
| 新事業の方向 | 銀行融資も使い、一定のリスクを取って大きく狙う。 |
| 利益目標 | 3年目に、会社全体の年間営業利益3,000万円を目指す。 |
この作例では、調査レポートを確認したうえで「以後の選択・設定は任せ、途中確認を省略して最後まで制作」と委任し、一括で完成させました。通常は調査内容や候補、提供条件、説明資料を段階的に確認しながら進めます。
ここで完成させたのは、事業を始めるための計画と資料です。融資申請、支出、顧客との契約は行っていません。掲載画像は、押すと大きく表示してご覧いただけます。
ChatGPTで事業計画を作る4つのステップ
1.市場・競合を調べ、4つの事業案を比較する
最初に、会社と顧客、市場・競合を整理した「企業市場調査レポート」を作りました。競合の提供内容、顧客が選ぶ基準、自社の強みと弱みを調べ、施工経験をどの顧客の課題に生かせるかを検討しています。
レポートは、ChatGPTへ取り込んで、経営者自身が事業の骨格を考える壁打ちにも使えます。今回のサンプルは、そこから4案の比較へ進みました。
| 案 | 新事業 | 主に比べた点 |
|---|---|---|
| A | 中古住宅を買い、性能を高めて再販売 | 1件の利益を狙えるが、在庫を持ち、売れるまで資金が拘束される。 |
| B | 企業向けの社宅改修・設備サポート | 施工経験を法人向けに生かせる。企業の支払い意思と物件の適合性を確かめる。 |
| C | 断熱・耐震の性能改修に特化 | 住宅の改修経験を使える。必要件数と営業・施工体制を検討する。 |
| D | 近隣の住宅会社へ施工管理を提供 | 継続受注を目指せるが、管理人材と本業の余力が必要になる。 |
各案は、長所だけでなく、初期資金、営業の経路、90日の見通し、停止条件を同じ項目で比較しました。下の画像は、採択したB案の比較スライドです。
B案を選んだ理由は、地域で培った施工の経験を、社員の住まいを必要とする企業へ届けられること。自社で住宅を買い入れず、診断、改修、設備対応へ順に展開できる点も評価しました。法人が提示価格で買うか、必要な施工体制を作れるかは、実際の営業で検証する課題です。
2.顧客・商品・価格・提供範囲を決める
選んだ事業名は、「はちえん。社宅再生室」。名古屋周辺の社員30~300人の企業に向け、企業や所有者が確保した住宅について、社宅にできるかを調べ、改修し、希望に応じて設備の相談を受ける事業です。
サンプルの商品は、事前診断30万円、改修の計画モデル900万円、任意の設備サポート月5万円。いずれも税抜です。改修900万円は80~120㎡の戸建てを想定した試算用の価格で、実際の工事は物件ごとの見積にします。
土地建物の購入や一括借上げはせず、仲介は免許を持つ協力会社との別契約に分けました。診断には「この物件では難しい」という判断も含め、工事を受ける前に用途・消防・権利を確認する条件を入れています。
上の画像は、実際に制作したWord企画書の一部です。誰に何を提供し、どこまで対応するかを決めると、営業説明、契約書、請求書に同じ条件を反映できます。
3.利益・現金・借入返済をExcelで計画する
今回の導入資金枠は、自己資金500万円と銀行借入1,500万円、合計2,000万円。自己資金は、既存の現金4,000万円から出す設定です。保証料などの初期費用60万円は別に現金支出として計上しました。
銀行へ相談するためのExcelでは、お金の使い道、売上の根拠、月ごとの損益と現金、借入の返済、3年計画をまとめています。借入金利年2%、84か月返済、元金据置6か月は比較用の仮定で、承認された融資条件ではありません。
採算は、売上から材料・外注費だけでなく、追加人件費、販促費、固定費なども引いて計算しました。本業の赤字720万円が続く仮定で、会社全体の利益も別に確認しています。
| 標準計画 | 新事業の営業利益 | 会社全体の営業利益 |
|---|---|---|
| 1年目 | 70万円 | ▲650万円 |
| 3年目 | 3,961万円 | 3,241万円 |
初年度は会社全体の赤字が残る計画です。3年目の数字には、年間22件の施工、担当者5人相当と外部の協力体制などの成立条件があります。社員6人の現在の余力だけで、すべてを引き受ける想定にはしていません。
借入が増えると、撤退しても返済義務は残ります。利益が出る見込みと、お金が足りるかを分けて考え、銀行や社内で具体的な相談ができる資料を作りました。
4.90日の営業目標と停止条件を決める
大きな目標を置いても、最初から大規模に受注する計画にはしません。標準シナリオでは、最初の90日に有料診断3件、工事契約2件を目指します。この期間の工事引渡しは0件の想定です。契約した件数を、完成した件数や売上と混同しないようにしました。
営業は、既存施主とのつながりから物件候補を探す経路と、新しい法人に提案する経路に分けました。「誰に連絡するか」「何件の相談・商談を目指すか」「集客にいくら使うか」をExcelで追います。
上の画像は、管理用Excelの判断基準です。今後3か月間の予測最低現金が2,400万円を下回るなら追加投資・採用を保留し、2,000万円を割る予測なら新規投入を止めます。これも今回の架空会社に置いた基準です。
開始30日で有料診断が0件なら、追加広告を止めて訴求を見直す。初年度の同時施工は2件まで。追加の撤退費用枠200万円と、別に残る借入元本を分ける。こうした条件を先に作り、毎週判断できる形にしました。
新規事業を試しやすくするために、期待する成果と、うまくいかなかったときの対応を一緒に具体化しています。
Wordの特徴:取引条件と担当者の手順をそろえる
事業案を選んだあとは、編集できるWord文書9本とExcelブック3本を制作しました。Wordは役割が分かる箇所を抜粋し、Excelはブックごとの構成と計算・確認のつながりが見える画面を広く紹介します。
成果物一覧では、文書9本、Excel3ブック、画像11枚などの内容と用途をまとめています。まずはWord文書の特徴を見ていきます。
Word:検査・支払いまで取引条件を文章にする
契約書類は、価格だけでなく、支払時期、提供範囲、変更、終了時の精算までそろえました。見積・請求は相手情報や合意・承認を確認し、領収書はさらに実際の入金を確認してから発行するための、入力と確認の仕組みも入れています。実際の契約に使う際は、物件や取引条件に合わせて確認するための原案です。
Word:担当と初動を手順書にする
こちらは、Wordの役割別手順書の抜粋です。担当者が、開始条件と最初の作業を確認できます。「社長の頭の中にだけある計画」を、営業・現場・経理が使う手順へ落としています。
Excel3ブックを詳しく見る:37シートの採算・資金・帳票設計
ここからは、Excelの構成を詳しく紹介します。今回の3ブックには合計37シートがあり、原本で確認した数式セルは計4,721個でした。入力する項目と計算で表示する項目を分け、売上・費用・現金・返済・行動・帳票へつなぐ構成にしています。
| ブック | シート数 | 主なつながり |
|---|---|---|
| 管理計画 | 15 | 商品・月次計画 → 週次と担当行動 → 販促 → 実績・資金・停止判断。 |
| 銀行相談計画 | 12 | 共通前提・販売数量 → 損益 → 入出金と残高 → 借入返済 → 3年計画。 |
| 取引帳票 | 10 | 共通入力・明細 → 見積・請求 → 入金確認・領収 → 変更・終了精算。 |
下の画像は、完成したExcelのセルや実印刷ページから切り出したものです。各ブックを複数シートで紹介し、入力・計算・確認の関係が見える範囲を掲載しました。画像を押すと大きく表示できます。横に分かれた印刷ページの配置や、月次表から選んだ比較月については、キャプションに記載しています。
会社・単価・販売件数・費用・融資条件は架空の計画です。実績欄や実取引欄は未入力の原本を使い、受注や入金の実績に見えるデータは入れていません。
先に見たいブックへ:管理計画 / 銀行相談計画 / 取引帳票
1.管理計画:目標から担当者の行動と判断へ
15シートの管理計画は、社長と担当者が毎週使うことを想定しました。計画を立てた後の営業・記録・見直しまで、同じブックで追います。
計画・実績・差額・達成率・判断を一画面で確認
有料診断・施工契約に加え、物件候補、販促予算、同時施工数、営業利益、現金、未完了タスクを一覧にしています。目標と実績を同じ行で比べられるので、社長が毎週の打ち合わせで確認する項目が分かります。
実績の空欄を0件や達成済みとして扱わず、「要確認」「判定保留」を表示します。記録がない状態と、記録した結果が0だった状態を区別する設計です。
月次の目標を週次と担当者の行動へつなぐ
週次計画と行動計画を並べると、売上目標をどの接触・商談・診断・工事へつなげるかが見えます。行動計画には担当、期限、件数、時間、必要な費用を置き、実績と差額を確認する欄も用意しました。
社長が「頑張ろう」と伝えるだけで終わらず、担当者が今週することを確認できる形です。計画と実績の欄を分けているので、予定した活動を実施済みと混同しません。
販促を接触・商談・獲得費用まで追う
既存所有者への案内、新規法人への営業、相談LPの3経路を、対象、訴求、接触・閲覧、問い合わせ、商談、有料診断、費用まで並べました。既存施主から探す物件候補と、法人の購入者を獲得する活動は区別しています。
件数だけでなく、転換率、担当者の時間、獲得費用、停止・改善する条件を確認します。広告だけに成果を帰属させず、経路間の重複と費用の二重計上を防ぐための記録条件も設けました。実績の転換率や獲得費用は、入力するまで「要確認」です。
90日の3シナリオで採算・現金・撤退負担を比べる
楽観・標準・悲観を、接触件数から商談、診断、工事契約、引渡し、売上、費用、営業利益、入出金、必要な時間まで比較します。契約と引渡し、売上と入金を分けている点が大切です。
さらに、既に支払った費用、未払、残工事、返金、追加の撤退費用、借入残高を区別しました。標準計画のD90の工事引渡しは0件。工事の前受金が増えても、完成売上や自由に使える資金とは扱いません。
2.銀行相談計画:売上の根拠から現金と返済へ
12シートの銀行相談計画は、価格と数量の根拠を置き、損益、資金繰り、返済、3年の見通しへつなげています。借入を希望する理由と返済を検討するための材料をそろえました。
単価・原価・販売数量を共通の前提として置く
事前診断、改修、任意サポートの単価と原価、固定費、販促費、立上げ費、設備・償却を共通前提にまとめました。売上根拠では、年度ごとの診断件数、工事引渡し件数、サポートの物件月を分けています。
例えば、月額サポートは物件数だけで売上を出さず、何物件を何か月支えるかで計算します。前提を変えたとき、その変更が損益や資金計画へ伝わるように組んでいます。
月次損益で原価・固定費・立上げ費まで差し引く
商品別の数量から売上と原価を計算し、固定費、販促費、立上げ費、減価償却を差し引きます。初年度の新事業営業利益70万円に加え、本業の営業赤字720万円を含む全社営業利益も確認できます。
売上が伸びたことだけで成功と判断せず、費用を払ったあとに利益が残るかを見るための表です。営業利益と、利息・税・借入元金返済を含む現金収支は分けています。
月次資金で前受金・残工事・元金返済を分ける
月次損益とは別に、工事の入金40%・40%・20%、先行する工事支払い、設備支出、本業の資金減少、新規借入と元金・利息を並べています。前受負債、未収金、未完成工事の残原価も確認する構成です。
借入は現金を増やしますが、売上や利益には入りません。工事の前受金も、これから工事をする義務と一緒に見ます。税込の補助欄では税の納付・還付差などが未調整であることを明記し、計画値をそのまま実行可能な現金とみなさないようにしました。
3年計画で新事業と本業を合わせて見る
3年分の販売数量、売上、原価、固定費・販促費などを並べ、新事業、本業、会社全体の営業利益と目標との差を確認します。成長するほど増える費用も計画に含めました。
3年目の全社営業利益3,241万円は、年間22件の工事引渡しや人員・外部協力体制、任意サポートの継続が成立した場合の計画です。達成実績ではなく、返済や税などを払ったあとの現金とも区別しています。
84か月の返済表で据置・元金・利息・残高を確認
新規借入1,500万円について、月ごとの元金返済、利息、返済計、借入残高を84か月分計算しました。最初の6か月の元金据置と、その後の返済開始、最終月の残高までつなぎます。
年2%・84か月・元金据置6か月は比較用の仮定です。実際の融資条件に合わせて確認し直すための相談資料で、審査済みの条件ではありません。新規借入と既存借入も別の列で管理しています。
3.取引帳票:入力から見積・入金確認・精算へ
10シートの取引帳票は、金額を計算するだけでなく、番号・日付・合意・承認・入金の確認を各帳票へ反映します。下の画像は実取引欄が未入力の原本です。
当事者・番号・期間・承認を共通入力へ集約
書類番号、発行者、宛先、対象期間、登録番号の確認、口座、入金証拠、発行承認、変更合意を一つの入力面へ集約しました。同じ取引の情報を、見積・請求・領収・精算の各様式へ連動させます。
必須情報や合意・承認がそろわないときは「発行保留」の表示で確認を促します。数字の計算と、相手に出してよい状態の確認を一緒に行えるようにしています。
見積書と明細の金額・税・日付を連動
見積書の全体と、その金額を作る明細入力・集計欄を並べました。数量×税抜単価を計算し、この様式が対応する消費税10%を、一書類の合計に対して一度だけ切り捨てる設計です。
税率、対象日、入力の有効性を確認し、未入力と0円も区別します。原本は金額を埋めていないので、明細の確認状態は「未入力」のままです。10%以外を含む取引では様式の見直しが必要になります。
請求額と実入金を証拠・確認者とともに照合
入金確認票は、請求額、実入金、差額に加え、入金日、証拠、確認者、確認日を記録します。金額が同じでも、根拠と確認を残せる形です。
領収書は実入金と請求額の照合に連動し、未確認や不一致の状態では発行保留を表示します。未入力を0円として扱わないため、記録がないことも確認できます。
合意した金額から返金・追加請求を計算
精算入力では、提供済みと未履行の金額、追加実費、終了費、総入金、既返金を分けます。提供済みと未履行の合計を元契約額と照合し、終了精算書へつなぎました。
未承認の日割や配賦で精算額を決めず、合意証拠と税の確認をそろえてから、返金か追加請求かを確認する設計です。原本の合意額・実入金・署名は空欄で、発行保留のまま掲載しています。
制作時は、全37シートをExcelで再計算して数式エラーの有無を確認しました。取引帳票は、空欄と0、日付の境界、税の端数、不一致の入金、未承認の精算など30項目を別の確認用ファイルで検証しています。掲載した原本の実績・取引欄は空欄のままです。
説明スライドとLP:社外へ伝える内容もそろえる
上は、サービス案内ページ(LP)のPCデザイン見本です。対象顧客、相談から診断・工事へ進む順番、価格、条件を配置しました。完成したWebサイトの公開や、問い合わせ受付の開始はしていません。制作を進めるための仕様と見本です。
PDF版、案内、参考資料を含め、55ファイルを一つの事業セットに整理しました。料金や支払条件が、企画書、契約、Excel、説明資料で食い違わないかも確認しています。使う人が必要な資料を探せる案内を付け、次の打ち合わせに持ち込める形にしました。
成果物一覧:今回の新規事業で制作した資料
「はちえん。組」のサンプルでそろえた主な成果物です。用途ごとに並べると、次の営業、社内打ち合わせ、銀行相談で何を使うかが分かります。
Wordで制作した9文書(PDF版付き)
| 成果物 | 主な用途 |
|---|---|
| 事業企画書 | 対象顧客、商品、価格、採算、90日計画を共有。 |
| 役割別手順書 | 営業・現場・経理など、担当者の確認と作業を整理。 |
| 社宅化事前診断・契約申込書 | 診断の範囲、料金、支払い、報告条件を取り交わす原案。 |
| 社宅向け改修工事・契約個別条件 | 物件ごとの工事範囲、検査、支払いなどを定める原案。 |
| 月次設備サポート・契約書 | 任意の設備サポートの範囲、月額、終了条件を定める原案。 |
| 契約変更・終了精算合意書 | 追加・変更・終了時の費用や未履行部分を確認する原案。 |
| 業務完了・工事検査・引渡し確認書 | 完了内容、検査結果、是正、引渡しを記録する様式。 |
| 個人情報の取扱い・ご案内 | 取得する情報と、その利用・管理について説明する原案。 |
| 事例掲載・任意許諾書 | 写真や事例を掲載する際の任意の許諾を確認する原案。 |
Excelで制作した3ブック(計37シート)
| 成果物 | 構成と用途 |
|---|---|
| 管理計画.xlsx | 15シート。月次・週次・行動計画、販売促進、顧客との関係、採算・資金・借入返済、90日シナリオと撤退判断。 |
| 銀行相談計画.xlsx | 12シート。事業概要、売上根拠、使途・調達、月次損益・資金、返済、3年計画など。 |
| 取引帳票.xlsx | 10シート。見積、請求、入金確認、領収、変更見積、終了精算と共通入力・明細・使い方。 |
調査・営業・説明画像・LP・案内資料
| 成果物 | 形式・内容 |
|---|---|
| 企業市場調査レポート | 文章資料。自社・顧客、市場・競合、位置づけ、戦略、出典と未確認事項。 |
| 4案比較・90日採算・撤退比較 | 比較文書と画像4枚。各案の条件、採択理由、3シナリオと停止・残存義務。 |
| 法人向け商談案内 | 文章資料。対象法人に説明する内容と、相談・商談への進め方。 |
| 採択案の説明スライド | 画像4枚と本文。対象、商品、採算、停止条件を説明。 |
| 約2分の説明原稿 | 編集できる文章と原稿画像1枚。商談・社内説明を想定。 |
| サービス案内ページ(LP) | 仕様書とPC・スマホのデザイン画像各1枚。未実装・未公開。 |
| 実行・確認・案内資料 | 90日実行計画、事業仕様台帳、契約・法規・品質確認、案内HTML、ファイル台帳、README。 |
比較4枚+説明4枚+原稿1枚+LP2枚で、画像成果物は計11枚です。PDF版・確認記録・案内・参考資料も含めた事業セットは計55ファイル。国土交通省の標準約款原文は参考として保存した資料で、プラグインが新たに執筆した成果物とは区別しています。
よくある質問:ChatGPTで新規事業・事業計画を作るとき
新規事業のアイデアがなくても始められますか?
始められます。今の仕事、お客様、強み、困っていること、利益目標を伝えるところから進めます。分からない数字は、その確認を課題として残しながら整理できます。
少額で試す事業も考えられますか?
目標と負担の希望に合わせて考えます。今回の住宅会社は融資も使って大きく狙う設定ですが、短期で小さく試す方向も選べます。架空の美容室「Hachi」の制作例では、既存の技術と施術枠を使う事業を比較しています。
Word・Excelの成果物は編集できますか?
今回のWordはDOCX、ExcelはXLSX形式で制作しました。自社の担当者、物件、取引先、数量や計画の条件に合わせて編集できます。Wordには閲覧用のPDF版も付けています。
銀行融資の申請まで自動で行いますか?
今回制作したのは、資金使途、損益、資金繰り、返済などを検討する相談用資料です。融資申請は行っておらず、借入条件や審査結果も未確定です。実際の申請や契約は、経営者が確認して進める工程になります。
執筆・アプリ開発:坂田誠
株式会社はちえん。代表取締役。中小企業・小規模事業者に向けて、Web・SNS・生成AIの活用を、経営判断と現場の業務につなげる講演・研修・コンサルティングを行っています。坂田誠のプロフィール・講演案内。
資料・出典の確認日:2026年10月6日。掲載画像は制作したスライド・デザイン画像と、Word・Excelの実際の抜粋です。文字の読みやすさを保ちながら、ブログ向けに軽量化しています。
プラグイン配布と使い方のAI研修は、公式LINEへ
「戦略軍師はちえん。さんDX」は、株式会社はちえん。のAI研修で配布し、使い方をお伝えしていく予定です。自社の仕事を題材に、相談の始め方、事業案の選び方、数字と資料の確認方法を学べる研修を準備しています。
新規事業に取り組みたい経営者の方は、公式LINEアカウントで、今後の研修予定と募集案内をチェックしてください。開催日や参加条件、プラグインの配布方法は、正式な案内でお知らせします。
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