愛知・名古屋の生成AI活用事例8選|中小企業の売上・受注・業務効率化

著者:坂田誠(株式会社はちえん。代表取締役)
事例・出典確認日:2026年9月18日

生成AIは、自分の会社の売上や仕事に、どこまで役立つのでしょうか。

愛知・名古屋の中小企業や小規模事業者では、商品企画、営業、補助金申請、事業計画、情報発信などに生成AIを取り入れ、受注や時間短縮につなげた事例が生まれています。

私は、地方の中小企業にこそ、こうした実例を知ってほしいと思っています。大がかりな仕組みを入れる前にも、今日の仕事を変える余地があるからです。

株式会社はちえん。代表の坂田誠です。私の仕事の原点は、人材会社で営業、経理・総務、採用・人事、Web集客などを担当した経験にあります。自社で実践したことを地元の経営者に伝える勉強会から、現在の支援活動につながってきました。経歴・活動の詳細

中小企業や自営業者がSNSやAIを活用して成功する姿を見ることが私の生き甲斐です。だから、この記事でもツールの名前を覚えることより、「自社のお客様に、何を届けられるようになるか」を考えていただきたいのです。

8つの事例を、売上・営業・補助金・業務効率化・Web集客の順に見ていきましょう。気になる事例から、ご自身の仕事に置き換えてみてください。

挿絵は、当社のAIキャラクター「菊理はちこ」を用いたAI生成イメージです。実在の店舗・顧客・実践現場を撮影した写真ではありません。

愛知・名古屋の生成AI活用事例と成果の一覧

ニュースキャスター役の菊理はちこが、商品企画・販売導線・営業・申請準備など8事例の図解を案内するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

本記事は、はちえん。および関連するAI経営サミットで公開された実践報告を基にしています。記載の成果は各事業者の報告であり、AIだけの効果を比較実験で測定した数値ではありません。当社は生成AI研修・導入支援を提供しており、紹介先のリバイバルビジョンとは共同事業の関係があります。

8事業者の生成AI活用と報告された成果
事業者 生成AIを使った仕事 公開事例で報告された成果
からあげ!ごっち 商品企画 新商品を13日間で1,700本販売、売上34万円
鍼灸院凪/Calme 商品の見せ方・販売導線 戦略見直しから約1か月で15万円の商品が成約
リバイバルビジョン 顧客調査・提案営業 3か月で12提案中10件成約、売上約500万円
荻野商店 新規開拓・営業準備 相手オーナーの工場見学時に100袋を受注
丸山綾子事務所 公募要領の整理・申請書作成 実作業約1.5日で申請準備、補助金採択
行政書士 吉田哲朗事務所 専門ブログ・情報発信 ブログ2本の作業が約1時間から30分以内へ
高橋公認会計士事務所 Excel事業計画の作成 本人の見積もりで約1週間の仕事が2〜3時間程度へ
dog fitness G’Day Webサイトを通じた集客 ChatGPTの紹介をきっかけとした来店・本申し込み

数字の意味も大切です。売上34万円は利益34万円を意味しません。補助金の採択と入金も別です。詳しい条件と出典は、各事例に添えています。

【売上・販促】生成AIを、お客様に選ばれる商品と伝え方へ

ニュースキャスター役の菊理はちこが「商品と伝え方を磨く」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

1.からあげ!ごっち|AIと企画した新商品が13日間で1,700本販売

愛知県東海市の唐揚げ専門店「からあげ!ごっち」では、AI店員「ゴッチ・アゲミ」などを商品企画や情報発信に活用しています。公開事例では、AIを活用して企画した新商品が13日間で1,700本完売し、34万円の売上を記録したと報告されています。ゴッチの成果を紹介した公式記事

ここから私が考えたいのは、商品を思いつくことと、実際に販売できることの間にある仕事です。

飲食店なら、おいしそうな案ができても、そのまま商品にはなりません。食材を安定して仕入れられるか。忙しい時間帯に調理できるか。販売価格から材料費や包装費を引いて、必要な粗利が残るか。こうした条件をそろえて、ようやく試す候補になります。

自店で応用するなら、「売れる商品を考えて」と聞く前に、販売場所、お客様、使える食材、調理時間、目標価格を整理してください。候補を出したら、人が試作し、味と作業負担を確かめます。

経営者の現場感覚をAIへ渡し、案を比較する。その先の試作と販売を人が担う。 そんな使い方が、商品開発を前に進めると私は考えています。

2.鍼灸院凪/Calme|販売導線を見直し、約1か月で15万円の商品が成約

名古屋の鍼灸院「凪」の事例では、2025年末にAI社員と事業計画を検討し、商品の見せ方や販売導線を見直しました。過去の顧客データを踏まえて商品名や伝え方を整理し、ブログやHot Pepper Beautyへ反映。公開報告では、戦略変更から約1か月で15万円の商品が成約しています。鍼灸院凪の実践報告

私はこの事例を、経営者が自分の仕事を見直すための対話として捉えています。

長く続けているサービスほど、提供する側にはなじみのある説明や順番があります。一方、お客様が知りたいことや、相談したいことは、その順番と違う場合があります。過去の来店理由や選ばれた商品を見ながら考えると、説明の仕方を変える余地が見つかります。

自社に置き換えるなら、よく受ける質問、購入理由、問い合わせから申し込みまでの流れを整理してみてください。AIに改善案を出してもらい、人が実際のお客様の声と照らし合わせます。

成約額は集客・販売の成果です。施術の効果を証明する数字ではありません。お客様に何を約束できるかを確かめながら、提供する価値を分かりやすく伝えることが大切です。

【営業・新規受注】相手を理解し、提案を具体的にする

ニュースキャスター役の菊理はちこが「調べて、対話して、提案へ」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

3.リバイバルビジョン|調査から提案へ、営業準備に生成AIを活用

名古屋のリバイバルビジョンでは、ChatGPTとGensparkを組み合わせ、相手企業の調査、課題整理、実行計画、提案資料づくりへ活用しています。2025年10月公開の事例では、3か月で12件の提案を行い、10件が成約、売上は約500万円と報告されています。リバイバルビジョンの営業事例

資料準備は1件約40分とされていますが、商談や契約までの全作業が40分という意味ではありません。また、営業経験を持つ担当者が実行した事例であり、AIを使えば誰でも同じ成約率になるわけではありません。

営業で大事なのは、自社が話したいことに加えて、相手が今、何を解決したいのかを考えることです。私なら、AIがまとめた情報を「相手について確認できた事実」と「こちらの仮説」に分けます。Webサイトだけでは分からない課題は、商談で伺います。

提案には、実施すること、必要な体制、進め方、確認する成果を入れる。調査から提案へつなぐ作業にAIを使い、相手との対話を充実させる。中小企業の営業でも取り組みやすい応用だと考えています。

同社には、小規模事業者持続化補助金の採択事例もあります。第17回の公式採択一覧に掲載されていますが、そこで確認できるのは採択の事実です。AIの利用方法や作業時間は、別途、登壇者の実践報告として読む必要があります。公式採択一覧

4.荻野商店|相性のよい取引先を探し、工場見学で100袋を受注

荻野商店の事例では、生成AIを使って、商品の特徴と相性のよいペットサロンを調べています。店舗のWebサイトから価値観を読み取り、相手に合わせた営業の手紙を準備しました。

公開報告では、2025年6月19日に学習し、5日後の6月24日には、相手のオーナーが工場見学に来訪。その場で100袋を受注したとされています。調査と連絡を、実際の商品や製造現場を知ってもらう機会につなげました。荻野商店の実践報告

ここで注目したいのは、営業文を大量に送ることより、商品の価値が伝わる相手を探した点です。

自社では当たり前になっている製法や原材料へのこだわりも、それを大切にする販売店にとっては、取り扱う理由になります。その接点を調べ、商談の準備をする仕事にAIを使えます。

応用するなら、取引先候補を出すときに、所在地だけでなく、取扱商品、顧客層、販売方針、確認したページのURLを並べてみてください。AIが挙げた店舗が実在するか、現在も対象商品を扱っているかは、人が確かめます。

そして手紙や提案には、実際に確認した相手の特徴を書く。会っていないのに以前から知っているように装う必要はありません。丁寧に調べた事実が、その後の対話の入り口になります。

自社では、連絡先の数に加え、商談へ進んだ数と継続取引につながった数を見ていきましょう。受注につながった相手の共通点を確かめることが、次の営業先を考える材料になります。

【補助金申請】公募要領を読み、自社の計画を説明できる形にする

ニュースキャスター役の菊理はちこが「補助金申請は原文確認」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

5.丸山綾子事務所|締切まで5日、実作業約1.5日で申請準備

株式会社丸山綾子事務所の事例では、公募の情報を得た時点で締切まで5日でした。募集要項のPDFをChatGPTで整理し、自社の事業内容や顧客像などを組み合わせて申請書を作成。必要書類の取得や推敲も行い、実作業約1.5日で申請準備を進め、採択につながったと報告されています。丸山綾子事務所の実践報告

採択そのものは、2025年度の事務局発表でも同社の掲載を確認できます。ただし、記事にある「最大200万円・補助率1/2」は制度の条件です。同社が200万円を受け取ったことを示す数字ではありません。事務局による交付先発表

私がこの事例から伝えたいのは、事業の中身を先に持つことの大切さです。誰に何を届けるのか。どの課題を解決するのか。そのために、何へいくら使うのか。ここが曖昧なままでは、文章だけ整っても、自分の計画として説明できません。

AIには、公募要領のどの項目を満たす必要があるかを整理させる。経営者は、それに対応する実際の計画と根拠を示す。最後に原文と照合する。この役割分担が、申請書づくりを進める助けになります。

補助金で省いてはいけない、人による確認

補助金を探す場合は、対象年度と申請回を確認してください。過去の採択事例と、現在申し込める制度は同じではありません。

例えば、愛知県の2026年度「あいちスタートアップ創業支援事業費補助金」は、上限200万円、補助率1/2以内ですが、公募期間は6月1日〜30日でした。この記事の調査日である9月18日時点では、その募集期間は終了しています。支払いも、対象経費を検査して金額を確定した後の精算払いとされています。愛知県の2026年度公募案内

自社で申請を検討するときは、対象者、対象事業、経費、期限、必要書類を、当該公募の原文で確認します。AIに抽出させた場合も、対応するページや項目を示させ、人が読み直してください。

申請書に書く売上見込みにも、自社なりの根拠が必要です。顧客数、単価、販売数量をどこから置いたのか。AIが作った数字をそのまま実績として使うことはできません。資金繰りや制度への適合で判断に迷う部分は、事務局や専門家へ確認しましょう。

【業務効率化】空いた時間を、次の仕事へつなげる

ニュースキャスター役の菊理はちこが「時短の先の仕事を考える」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

6.行政書士 吉田哲朗事務所|ブログ2本を約1時間から30分以内へ

行政書士 吉田哲朗事務所では、AI社員とChatGPTを専門情報の発信や新規事業の検討に取り入れています。公開事例では、以前は2本で約1時間かかっていたブログ作業を、30分以内へ短縮したと報告しています。新しい事業の立ち上げや、提携先との取り組みも紹介されています。吉田哲朗事務所の実践報告

専門家の発信では、速く書けることに加え、読者が誤解しないことが大切です。法律や手続きの情報なら、対象者、条件、参照先、情報の時点まで確認する必要があります。

AIへ渡す仕事は、構成の整理、説明の下書き、媒体に合わせた編集など。専門家が責任を持つのは、根拠の確認と最終的な判断です。吉田事務所の公式サイトでも、AIを活用した発信と行政書士による確認について説明されています。吉田哲朗事務所公式サイト

私は、時短をその先の行動まで含めて考えたいと思っています。30分の余裕ができたら、相談者への説明を丁寧にすることも、新しい提携先との打ち合わせに使うこともできます。

社内で取り組む場合は、短縮した時間だけでなく、確認にかかった時間、修正の量、その後にできた仕事を記録してみてください。文章を早く出せても、誤りの訂正に時間がかかるなら、手順を見直す必要があります。

7.高橋公認会計士事務所|約1週間と見積もる事業計画を2〜3時間程度へ

名古屋市の高橋公認会計士事務所の事例は、Excelの事業計画づくりです。顧客からLINEで届いた条件を出発点に、売上や費用などを連動させる8〜10枚のワークシートを作成しています。

高橋さんは、通常なら約1週間かかると見積もる仕事を、合宿中に2〜3時間程度で進められたと説明しています。これは本人が語った作業時間の目安であり、すべての事業計画で同じ短縮幅になるという意味ではありません。高橋公認会計士事務所の実践報告

この事例を「Excelが自動でできた」で終わらせるのは、もったいないと思います。計画に必要な条件を考え、出てきたものを見て、足りない点を指摘できる専門家がいたことにも目を向けたいのです。

自社で応用するなら、まず一つの商品や事業の売上計画から始められます。単価と販売数量を変えたとき、売上と費用がどう動くか。数式は想定どおりか。固定費と変動費を混同していないか。条件を変えて人が確認します。

資金計画では、売上が立つ時期と実際に入金される時期も大切です。見た目の整った表より、経営判断に使える数字になっているかを優先してください。

なお、ここで紹介しているのは事業計画・融資説明資料の作成です。この事例だけから、融資の実行や資金調達の成功まで断定することはできません。

【Web集客・AIO】ChatGPTで知ったお客様が来店した事例

ニュースキャスター役の菊理はちこが「AIが来店のきっかけに」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

8.dog fitness G’Day|サイト公開から約2か月後、ChatGPT経由の来店

犬のフィットネスを提供する「dog fitness G’Day」では、2025年9月初旬にWebサイトを公開し、同年11月に、ChatGPTの紹介をきっかけとした新規来店があったと報告されています。来店後は本申し込みにつながりました。G’Dayの実践報告

お客様が店を知る入り口として、生成AIも意識する必要がある。そう考えるきっかけになる事例です。

ただし、ChatGPTでの紹介と、特定のサイト改善施策の因果関係まで証明されたわけではありません。公開記事の中で後から提案されている改善策を、来店前に実施済みだった施策として読むことも避けたいところです。

AIOという言葉は、ここではAIを介した検索・情報探索で、自社の情報が適切に見つかり、紹介されることを目指す取り組みとして使います。

私が経営者として最初に整えたいのは、お客様が判断するための情報です。どこにあるのか。誰に向けたサービスなのか。何をしてくれるのか。どのように相談・予約できるのか。専門性を示す説明や、内容が分かる写真はあるか。こうした情報は、人が来店を決めるときにも必要です。

Googleも、AIによる概要などに掲載されるために特別な最適化が必要なわけではなく、基本的なSEOと、信頼できる有用なコンテンツを重視すると説明しています。これはGoogleについての説明であり、同じ条件でChatGPTの推薦が決まると断定するものではありません。Google公式:AI機能とウェブサイト

集客の振り返りでは、アクセス解析に加え、来店時に何を見て知ったのかを自然に伺う方法もあります。検索、SNS、紹介、生成AIなど、実際の入り口を把握して、次の改善へつなげましょう。

8事例から、私が中小企業の経営者に伝えたいこと

ニュースキャスター役の菊理はちこが「お客様へ価値を届ける」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

ここからは、紹介した事例を踏まえた私の実践上の提案です。成功した事例だけを集めた記事ですから、全企業の平均的な効果や、成功・失敗を分ける条件を統計的に示すものではありません。それでも、明日の仕事へ持ち帰れる視点はあります。

まず、お客様と仕事を具体的にする

商品を売りたい。問い合わせを増やしたい。時間を短くしたい。どれも大切ですが、そのままでは仕事の範囲が広すぎます。

例えば、「商談前の企業調査を整理したい」「店頭で商品の違いが伝わる説明を作りたい」「毎月の報告書の下書きにかかる時間を減らしたい」。ここまで絞ると、AIへ渡す資料と、できたものを評価する基準が見えてきます。

お客様のことを最もよく知るのは、日々向き合っている皆さんです。どんな質問を受けるのか。何が伝わると安心してもらえるのか。その現場の情報を使える形に整理することから始めましょう。

自社情報を渡すときは、使ってよい範囲を決める

会社案内、商品説明、公開済みのブログなどを整理すると、毎回ゼロから説明する負担を減らせます。一方で、自社情報なら何でも入力してよいわけではありません。

顧客名、個人情報、契約書、未公開の価格や技術などは、会社のルールと利用サービスの条件に沿って扱います。IPAも、AIの課題として個人情報・営業秘密の漏洩や誤情報などを挙げています。IPA:AIセキュリティ

私は、使う人が毎回迷わない状態を作ることが大切だと考えています。使用するサービス、入力してよい資料、確認する担当者、社外へ出す前の手順を決める。こうした準備も、実務への導入の一部です。

AIの回答を、現場で使えるところまで直す

最初の回答が期待と違っても、すぐに使えないと決める必要はありません。何が足りないかを具体的に返してみてください。

価格が違うなら正しい価格を渡す。説明が難しければ読者を伝える。提案の根拠が見えなければ出典を求める。架空の実績が入ったなら削除し、確認できた事実だけで作り直す。修正する過程で、自分が求める仕事もはっきりします。

もちろん、すべての仕事でAIを使う必要はありません。確認や修正の負担が大きければ、任せる範囲を狭める判断も必要です。

時短の先に、何を増やすかを決める

時間短縮そのものにも価値があります。残業を減らし、無理なく仕事を続けられることは大切です。

さらに売上へつなげたいなら、空いた時間の使い道を決めましょう。既存のお客様へ連絡する。提案を一件増やす。商品を試作する。購入後のフォローを見直す。会社の状況に合う行動で構いません。

工数が減っただけで自動的に利益が増えるわけではありません。増えた売上から、材料費、外注費、AIの利用料、確認作業などを見て、会社に何が残ったかを確かめる。私はそこまでを、経営のAI活用として考えています。

自社で生成AI活用を始める5ステップ

ニュースキャスター役の菊理はちこが「生成AI活用 5ステップ」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

STEP1.変えたい仕事を一つ選ぶ

最初は、取り組みやすく、変化を確かめやすい仕事がおすすめです。公開情報を使った営業準備や、社内向け資料の下書きなど、担当者が正誤を判断できる範囲から選びます。

「全社員の生産性を上げる」という目標だけでは、今日の行動が決まりません。誰の、どの仕事を、どの状態にしたいかまで書いてみてください。

STEP2.現在の時間と出来上がりを記録する

導入前の作業時間、修正回数、成果物の例を残します。営業なら商談化や受注、販促なら問い合わせや予約も見ます。

比較するときは、仕事の難しさや量をできるだけそろえてください。簡単な案件だけAIで試して、大幅に速くなったと判断すると、自社に合うかを見誤ります。

STEP3.必要な情報と、人の確認点をそろえる

目的、相手、事実、条件、出力形式をまとめます。担当者が毎回長い説明を書かなくても済むように、使ってよい資料を準備しておきましょう。

例えば営業資料なら、相手の公開情報、自社が提供できること、実績の根拠、提案できない条件を整理します。最後に、誰がどこを確認するかを決めます。

STEP4.小さく試して、確認と修正まで測る

下書きができるまでの時間に加え、確認、修正、使える形への整備までを測ります。品質が保てたか、現場の負担が軽くなったかも記録してください。

一度うまくいったら、別の案件でも試します。条件が変わると失敗する部分があれば、その条件を手順に書き足します。

STEP5.担当者以外にも伝わる手順にする

使った資料、指示の出し方、確認項目、うまくいかなかった例を、短い手順として残します。別の社員にも試してもらい、説明が足りない箇所を直します。

社長一人が使える状態から、必要な人が必要な仕事で使える状態へ。会社の中に経験を残していくことが、継続した実行力につながると私は考えています。

生成AI活用について、よくある質問

ニュースキャスター役の菊理はちこが「生成AI よくある質問」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

中小企業や個人事業でも、生成AIは役立ちますか?

本記事には、店舗、士業、サービス業などの実践例があります。自社で役立つかは、任せる仕事、資料、確認できる人、費用によって変わります。まず一つの仕事で試し、時間と品質の両方を確かめてください。

ChatGPTだけで始めてもよいですか?

最初から複数のサービスを契約する必要はありません。やりたい仕事に合うものを一つ選び、足りない機能がはっきりしてから追加を検討する方法があります。事例で使われたツール名を、そのまま必須条件にしないことが大切です。

生成AIで売上が増えるとは、どういうことですか?

商品企画、営業準備、販促、顧客対応などを改善し、お客様への提案や提供につなげることです。売上は商品力、価格、実行量、市場環境などにも左右されます。AIの導入だけで成果が保証されるわけではありません。

補助金申請や専門業務も、AIに任せられますか?

資料整理や下書きの補助に使う例はあります。利用の可否や条件は、該当制度・業務のルールを確認してください。要件への適合、根拠となる数字、提出内容の正しさは人が確認し、判断に迷う部分は事務局や専門家へ相談します。

社員がAIに詳しくなくても研修を受けられますか?

はちえん。では、初心者も対象に、参加者の経験や業種に合わせてセミナーを企画しています。自社でどの仕事に使いたいか、どこで困っているかをお知らせいただくと、扱う事例や実演を具体化できます。研修・セミナーの内容と条件

愛知・名古屋で、生成AIを自社の仕事に生かしたい方へ

ニュースキャスター役の菊理はちこが「社内に、使い続ける力を」の図解を背景画面で解説するAI生成画像
菊理はちこによるニュース解説風のAI生成イメージ。

私が支援を通じて残したいのは、会社の中で使い続けられる力です。

AIに聞けるようになる。仕事に必要な条件を伝えられる。出てきたものを確かめられる。そして、お客様へ届けるところまで実行できる。一つずつ身につけることで、経営者も社員も、仕事の選択肢を増やせます。

はちえん。では、中小企業・小規模事業者の経営者や社員に向けて、生成AIの実演や、業務に合わせたセミナー・研修を行っています。対面・Zoomに対応し、導入後の運用改善まで進めたい場合は継続支援もご相談いただけます。サービスの詳細

名古屋では、2025年7月14日の名古屋商工会議所の異業種交流セミナーでも、AIによる省人化をテーマに登壇しました。開催内容は主催者の報告でご確認いただけます。名古屋商工会議所の開催報告

相談の段階で、立派な導入計画は必要ありません。「提案書づくりに時間がかかる」「店の良さを伝えきれていない」「社長の使い方を社員にも広げたい」。今の仕事で困っていることからお聞かせください。

SNSやAIを目的にしてはいけません。これらはあくまで手段であり、目的は顧客に商品やサービスを届けることです。

皆さんが持っている商品、経験、こだわりを、必要としているお客様へ届ける。そのための一歩を、一緒に具体的にしていきましょう。

自社に合う生成AI研修・活用支援について相談する

この記事を共有する