成功する情報は山盛りなのに
毎日、マスメディアでは、グルメからショッピングや日常生活など、情報は氾濫。また、成功者の人生訓や、ビジネスやプライベートで幸せになる方法など、あなたの人生を豊かにする情報は、書籍でも検索でも、今直ぐ簡単に手に入る、情報過多な時代。
これだけ成功する情報も、幸せになるバイブルも溢れかえっているのに、インターネットもなく、テレビもアナログで数チャンネルしか無かった、昭和の時代と比べて、我々は幸せになれたのかといえば、そうではありません。
情報化が進んでも、日本人が思ったよりも幸せになれないのは、なぜか?情報化社会という観点から、その原因と解決策を提示してみます。
情報の価値を見極める
まず、確認することは、情報には賞味期限があるという事実。
まず、特にソーシャルメディアやネットに多いのが、数日もあれば忘れてしまう、ニュース系などの時事ネタ系。
そして、暫くは印象に残ってストックされる、「深いい話」系。
最後に、宗教の教えや、思想・哲学など、人生の指標や糧として活かす、「世の本質」系。
これらは、同じ情報でありながら、大きな賞味期限の開きがあります。同時に、情報価値の総量として、圧倒的な差を持ちます。
まず振り返って頂きたいのは、あなたが毎日、目にしたり、気にしたりする情報は、上記のどれに当て嵌まるかです。
おそらく、時事ネタ系など、数日間もあれば消える、価値の低い情報の「仕入れ」がかなりのウェイトを占めている筈です。そこに時間と労力を割いて、価値の高い情報の仕入れが疎かになれば、結果として、仕事もプライベートも、その質の向上は望めません。
- 自分にとって、賞味期限の長い、価値の高い情報とは何かを定義付ける
- 価値の低い情報の収集には労力・時間を掛けず、価値の高い情報の獲得に労力・時間を使う
上記二点の見直しが最重要と言えるでしょう。
水道管人間から脱する
また、世の中の情報は多すぎるが故に、その出入りの処理に、時間と労力を大きく使っていることも原因と考えます。
情報化社会の中で、なぜか「情報は新しい程良い」という価値観に捕らわれている人が多いです。更に、情報は大量に流入するが故に、情報を見ては出す、の繰り返しで終始する、流れるだけの水道管人間になりがちです。
そうなると、情報をしっかりと腹の底に落としこんで、しっかり使う余裕がありませんから、どんなに良い情報も実践に至りません。結果として、ビジネスもプライベートも向上しません。
これは、個人の資質と言うよりも、大量消費の情報社会の仕組みで、そうなるように出来ている、とも言えます。だから、そこから脱する必要があります。
まずは、質の高い情報を発信してくれる情報源に絞って、質の低い情報源はカットして、情報の流量を減らして、溜める余裕を持つことです。
この場合、質の高い情報源が無ければ、それを探すことから始める必要があるでしょう。
また、活かすべき情報は、常に使うことを心掛けることが大切です。例えば、ドラッカー先生や、老子・孔子の思想や、孫子の兵法など、今迄に自分の心に響いた!と思えた情報は、それを忘れずに、きちんと自分の生活に落としこむことです。
与えられるではなく取捨選択する
私も含めて、世の中の企業やマスコミは、あなたに情報を与えようと、流行りのソーシャルメディアや、定番のブログやメルマガも駆使して、あの手この手で情報を送りつけます。(この記事だって、その情報の一つです)
そこで重要なのは、ただ事業者に情報を与えられるのではなく、自分の明確な意志で、情報を取捨選択することです。
これだけ、情報が氾濫しているのに、昔と比べて、多くの日本人が幸せになっていない最大の原因は、情報に流されているからです。情報の大河の中で流されない様に、自分の足をしっかり川底につける、足場を明確に持つことが、実は最優先なのです。
既存媒体に、Facebookやtwitterなどソーシャルメディアも加わって、ますます、情報の流量は増え、流れは複雑になるばかりですが、あなたと、その家族が幸せである為に、まずは情報を制しましょう。
今回のまとめ 情報の取捨選択も自分のスタンスを確立しよう
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