福井でも有名なソーシャル成功製造業
ソーシャルメディア活用の成功者にインタビューし、その成功の秘訣を探る、ソーシャルメディア・サクセスＴＶ。
今回のゲストは、福井県のチタン加工の西村金属のＩＴ展開の責任者の常務 西村昭宏氏です。
株式会社西村金属のソーシャルメディアの成果
- ホームページとの連動で、毎月の問合せ件数は40～60件。新規口座開設 4～6社。
- 製造業では、日本トップ級のＩＴ活用の成功事例。その秘密を動画で御覧下さい。
ソーシャルメディア・サクセスＴＶ／西村金属 西村昭宏常務（動画23分）
インタビュー要項
西村金属とは
西村金属は日本の眼鏡の生産のシェア９９％である、福井県鯖江市に在る、チタンの精密加工に特化した会社。
Facebookページ展開について
Facebookページは、社員が参加したイベントの報告や、社内の日常風景など、ホッとする内容。仕事の話は少なく、技術的な話は全く載せていない。技術面の話はホームページで展開し、役割を完全に分けている。
製造業の人は女の子が好き（笑）
FBページに女性スタッフが登場すると、異様に反響率が高かったので、ファンクラブとして別のFBページに切り分けた。冗談みたいな展開だが、お客様や仲間との良い交流の場になっている。
ホームページとFBページの併用効果
お客様は事前に、ホームページで技術の確認を行い、併せて、FBページも見て社風やスタッフの顔を確認。西村金属に好感を持った状態で来社して頂けるようになった。
お客様は、検討段階でなく、「西村金属さんに仕事を頼みたい！」状態から、お付き合いがスタート。こちらに有利な状態で始まるので、契約条件も有利な数字で設定できる。
ソーシャルメディアの利点
ソーシャルメディアで思いを共にする仲間が増えた。そして、元来、リアルのやり取りで信頼を増して行く過程が、ソーシャルメディアで遥かに短くなった。
ものづくりの共同受注ネットワークの確立
中小製造業は特化した部分の仕事しかできないが、お客様の要望は広い。それに応えられないと、お客様との関係性は細くなる。
お客様に「チタンの事は何でも西村金属に頼めば大丈夫」という状況にする為には、自社で出来ない仕事を、信頼できる取引先に振る事が必要。今迄はそれが難しかったが、ソーシャルでそれが出来るようになってきた。
今は、ソーシャルメディアを活用して遠方くの製造業者と、交流する事で信頼関係が作れる。技術も大事だが、人間的な信頼がなければ、仕事は出せない。
お客様の広いニーズを受け止められる体制が構築しつつある。営業力がとても弱いが、技術は持っている製造業同士が、各地でグループを組んで、広く仕事を受注できる仕組みの完成が、先々の楽しみ。
一緒に呑む事が大事
ソーシャルで仲良くなって、東京の展示会などで初めて会って、呑んで更に意気投合して、信頼できる仲間が増える。アナログな呑みにケーションが大切。
成功の３つのポイント
最後に付け加えると、西村金属の大成功要因は下記３点。
- 技術力をしっかり伝えるホームページと、Facebookの理想的な使い分け。
- お客様からの信頼。取引先への信頼。ソーシャルメディアで信頼創りに注力。
- 会う！呑む！最もリアルを大切にして、ソーシャルを有効活用。
注意して頂きたいのは、西村金属さんの場合は、説得力があるホームページがあるからこそ、ソーシャルメディア活用が相乗効果をもらしていることです。
実際に抜群の問合せ数・受注率を誇る西村金属のWebはやはり凄いので、何がお客様への説得力を持っているのか、しっかり吟味してみてください。
ソーシャルメディアは信頼関係を構築する場所ですが、そこに売上となるキャッシュポイントをキチンと組み合わせなければビジネスが成立しません。
- Facebookではビジネスせずに、圧倒的な信頼関係の形成に注力する事。
- その一方で、しっかりと売上の仕組みを、Facebookと組み合わせる事。
ここを、しっかりとおさえてくださいね。
今回のまとめ やるべき事をやった上で、ソーシャルメディアでお客様に伝えよう